宇部線BRT化は凍結
宇部線や小野田線を廃止して、代わりにBRTを走らせるという構想がありました。小野田線はともかく、それなりに需要のある宇部線を廃止してBRTを走らせるという野心的な構想だったのですが、事実上凍結されることになりました。
その理由は、整備費用の高さ。宇部市がまとめた報告書によれば、153億円もかかるので(国の補助金を活用しても71億円かかります)、採算を取るのが難しいのです。また年間の運行経費は7億円余りにもなり、現在の需要では採算を取るのは難しいのです。宇部線等のBRTは前の宇部市長が進めた事業であったため、すでに沿線の山口市、山陽小野田市、そしてJR西日本とともに始まっていた勉強会は休止することになり、BRT構想は消えてしまいました。
これで宇部線等のBRT化は消え、JR西日本の一路線として続くことになります。しかし、宇部線はともかくとして、小野田線程度の需要では民間企業のJR西日本は当然として、赤字覚悟の第三セクターでもやっていけません。宇部線でも社会的には鉄道は必要だとは言え、一地域のローカル線なのでJR西日本が維持する必要はなく、このままではコストを抑えるのが第一の「安かろう、悪かろう」路線となってしまいます。小野田線は当然として宇部線も地元に密着した路線へ脱皮することが必要なのかもしれません。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210127/4060008523.html、山口新聞ホームページ https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/21217)
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