留萌線、高校生の部活用にバスを運行
3月13日のダイヤ改正では、留萌線も減便されます。
留萌線は3便減るのですが、そのうちのひとつが深川19:22発の留萌行き。JR北海道はこの普通列車を廃止する代わりに代替バスを走らせるようです。
なぜ代替バスを走らせるのでしょうか? それはこの列車が、高校生の部活帰り用に使われているからです。この列車を廃止すると、次の列車は約50分後の深川20:13発。最終列車です。このことを北海道は問題視し、JR北海道は代替バスを走らせることにしたのです(JR北海道に対して代替バスの運行経費を出したという話はないようです。いつも通り、口だけのようです)。
「それなら廃止しないほうがよかったのでは?」とお思いの人もいるかもしれませんが、高校生のための列車ということは、留萌まで走らせる必要がありません。通学利用があるのは石狩沼田までで、石狩沼田までカバーすればそれで足りるのです。深川-石狩沼田間の区間列車を走らせることができたらいいのですが、時刻表を見てもそのような列車がないので、設備の都合上、対応できないのでしょう。廃止の話のある路線に設備投資をするより、バスを走らせるほうが安かったのでしょう。
留萌線は特急や貨物列車がなく、国境近くを走る特殊な路線ではありません。純粋に地元のためだけの路線で、国のお金を投入する必要はありません。北海道や沿線市町(留萌市は廃止を容認していますから、対象は深川市など1市2町です)が赤字分を負担するならともかく、そうでない限りは廃止はやむを得ないというのが正直なところです。バスで高校生の通学の都合に合わせたきめ細かなルートを走るほうが良さそうです。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/507932、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/508614、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/513692)
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