高速バスのダイナミック・プライシング
JR東日本やJR西日本などは乗車する時間帯によって運賃を変えるという、時間帯別運賃を導入することを考えています。
その先を行くのが高速バス。事前予約のいる長距離の高速バスは、割引制度が充実しています。席数限定の割引運賃や、あらかじめ需要を予測して混雑の予想具合に応じて運賃を上下させる、いわゆるカレンダー運賃があります。
最近は新たな運賃体系が生まれました。航空業界やホテルでは当たり前にあるもので、予約状況に応じて随時、価格を変動させるものです。前に買ったから安いというわけではなく、空いていれば直前でも安くなるのです。ダイナミック・プライシングと言われ、高速バスの世界でも、2020年の暮れから、両備バス、京王電鉄バス、ジェイアール東海バスなどで導入することを発表しました。
さすがにこのような運賃制度は事前予約がいる高速バスだからできるのであって、路線バスや通勤電車ではできません。できるのは、運賃水準自体を値上げして、空いている昼間などはポイントなどで実質的な運賃を下げることぐらいです。昼間や休日だけ使うことのできる定期券の発売もいいでしょう。
ただ、鉄道でも新幹線などの長距離ではダイナミック・プライシングを採用する余地はあります。お盆や正月などの繁忙期や「みどりの窓口」で切符を買う人からは高い正規料金をもらい、インターネットで切符を買う人には条件次第で割引切符を売るのです。みんなに同じ値段で切符を売ることが正しいことではないのです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/103747)
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