東海道新幹線、車椅子スペースを増やしたため定員減少
JR東海の最新型新幹線、N700Sには車椅子スペースが2席あります。ところが国の基準が改められ(ただ特に車椅子スペースの需要がパンクしているからではないようです。実情に合わせたわけではなく、あくまでも政治的な思惑です)、7月以降に投入するものから車椅子スペースを増やさないといけないようになりました。JR東海は基準が変わるよりも少し早く、4月中旬に投入するものから車椅子スペースを増やすことになりました(既存の車両は改修しません)。
どのようになるのでしょうか? 車椅子スペースは今と同じ11号車に置かれます。今よりもさらに座席を7席外し、車椅子スペースを4席増やします。このことにより東海道新幹線の1編成当たりの定員が1323席から1319席に変わります(どこで3席増やすのかはわかりません)。300系以来変わらなかった東海道新幹線の定員が変わってしまうのです。新しい車両を投入しても定員は変えないという、これまでのJR東海の方針を変えさせたのです。JR東海としては列車ごとに定員が違うと管理しづらいので、従来の車椅子スペースが2席の車両も定員を合わせることになると思われます。車椅子スペースが6席ある車両がいつ走るかは当日朝にJR東海のホームページで発表されます。すなわち、最新型だと車椅子スペースになるところは、直前まで席を売らないのです。もし、幸い、車椅子スペースの売れ行きが好調ならば、既存の車両も改修して車椅子スペースを増やせばいいのです。車椅子スペースの売れ行きがこれまで通りあまり良くなかったら、車椅子スペースはガラガラのまま走るのです。
車椅子スペースは東海道新幹線だけが増やされるのではありません。ほかの新幹線も該当します。JR東日本は7月から、E7系について、車椅子スペースを従来の1~2席から4席に増やしたものを走らせます。
(追記)
赤羽国交相は在来線特急についても車椅子スペースを増やすことを求めています。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041000.pdf、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP3B5TL4P3BOIPE01N.html、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210312/k10012911661000.html?utm_int=all_side_business-news_001)
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