近鉄奈良線平城宮跡付近の移設は2060年度?
平城宮跡を横切るように走る、近鉄奈良線。この平城京跡の近くや大和西大寺駅近くの踏切について、遮断時間の長さが問題になっています。渋滞の原因になっているのです。奈良県、奈良市、近鉄はこれらの踏切について2020年度中に改良計画を国交省に提出しないといけませんでした。
どうやって解決するのかと言えば、線路を移設して立体交差化するのです。平城宮跡を避けるように南の大宮通りに移設します。大和西大寺駅から平城宮跡南側までは高架を走りますが、平城宮跡東側から近鉄奈良駅までは地下を走ります。また、京都線や橿原線も乗り入れる大和西大寺駅は、立体交差にします。事業費は後述する新駅設置費用を除いて約2000億円ですが、近鉄は大和西大寺駅寄りの一部について、事業費の約7%を負担します。残りの高架化部分は行政が負担します。地上部分や地下部分の近鉄の負担については、協議を続けます。追加する予定の新駅、朱雀大路駅(仮称)と油坂駅(仮称)については、別途協議します。
それにしても気が遠くなるのは、完成までの時間の長さ。着工が2041年度、そして完成が2060年度と40年も先の話です。ここまで時間がかかるとは思ってもいませんでした。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJB243HF0U1A320C2000000/、「鉄道ジャーナル」2021年6月号 鉄道ジャーナル社)
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