城端線、氷見線のLRT化で46%増?
城端線、氷見線をJRから分離してLRTにするという話があります。この場合、利用者の増減はどうなるのでしょうか? 2020年11月に沿線15000世帯にアンケートを行っていて、その結果が25日の検討会(富山県、高岡市など沿線4市、JR西日本で構成)で報告されたのです。
まず、今のまま城端線、氷見線を運行した場合、2040年には利用者の数が29%減ります。安いけれど本数は少なく(城端線は日中1時間に1本程度、氷見線は1時間半以上間隔が空くこともあります)、使いづらい乗りものですから、利用者が減るのも当たり前です。ところがLRTにして、城端線、氷見線を直通運転し(直通運転するためにはLRT化するのが前提のようです。車両が軽くなれば、高岡であいの風とやま鉄道を越えることができるからです)、富山ライトレールと同じ運行間隔とした場合、46%も増加するのです。
富山市内で完結する富山ライトレールと田園地帯や海岸沿いを走る城端線、氷見線とでは状況が違うので、15分間隔で走らせる需要があるとはとても思えません。ただ、使いやすい鉄道にするには本数を増やすのは必須でしょう。30分間隔ぐらいのパターンダイヤにして時刻表を見なくても乗ることができるようにしないといけません。また、2021年度には新駅をつくった場合の需要予測やLRT化に当たって必要な事業費の調査を行います。LRT化に当たってはきめ細かく駅をつくることも求められるでしょう。車両に関しては万葉線に乗り入れない限り、低床式にこだわる必要はないでしょう。東京の大手私鉄の車両を2両編成ぐらいにして走らせるほうがコストの低減につながるのかもしれません。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/fe6e99140e7b6bff76a045378d41132fbe64d510)
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