413系がえちごトキめき鉄道へ
七尾線を走っている413系。もともと急行型車両としてつくられた車両ですが、1987年に松任工場で改造され、近郊型になりました。北陸線を中心に走ってきましたが、北陸新幹線開業後は七尾線などに活躍の場を移しました。ところがその413系、かなり古いため、この13日のダイヤ改正でJR西日本からは消えてなくなります。521系に置き換えられるのです。
しかしその413系を買い取って、走らせる鉄道会社が現れたのです。それはえちごトキめき鉄道。えちごトキめき鉄道には観光列車の「雪月花」がありますが、新型コロナウイルスの影響で需要が減っています。気軽に乗ることができる観光列車をつくろうと(中間車両は食堂車にして、地元の料理をつけて1万円ぐらいに抑えます。残りの2両は自由席にします)、ボックス席のある413系に目をつけ、買うことにしたのです。国鉄時代の塗装である小豆色とクリーム色の急行色に塗り替え(413系時代の塗装ではありません)、ボックスシートにテーブルを取り付けることを検討しています。かつての急行列車のようにヘッドマークをつけるようです。
えちごトキめき鉄道では5月下旬ごろから走り始める予定です。
(追記1)
えちごトキめき鉄道は、急行型車両のクハ455も購入しました。えちごトキめき鉄道は購入した4両のうち3両を観光列車用に使い、残る1両を「直江津D51レールパーク」で展示します。
(追記2)
えちごトキめき鉄道は寝台車や特急型電車を導入することも考えていましたが、413系を導入することにしたのは次の理由からです。保有している車両に余裕がなく、車両が定期検査や修繕に入ると、予備車両がないために臨時列車等の運行が全くできない状態になってしまいます。これをカバーするために通常の車両の代わりになる413系を導入することにしたのです。補助ももらえるようです。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/212642、新潟日報ホームページ https://this.kiji.is/744809806549843968?c=648454265403114593、「鉄道ファン」2021年7月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2021年7月号 鉄道ジャーナル社)
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