JR西日本の第4種踏切にゲート
踏切には遮断機や警報機があるものが多いですが、中には遮断機も警報機もないものがあります。JR西日本には2019年度時点で5823か所の踏切がありますが、そのうち425か所が第4種踏切です。1割弱あります。地域別に見ると中国地方が圧倒的に多く、370か所もあります(ほかは北陸が27か所、関西が22か所、三重県などが6か所)。
もちろん、JR西日本は安全性の低い第4種踏切を、遮断機や警報機を設置することで減らしてきました。しかし、設置には数千万円の費用がかかります。第4種踏切の廃止も進め、分割民営化時に比べて62%も減らしましたが、地元が踏切の廃止に反対しているところもあります。踏切がなくなれば線路を渡ることができなくなるからです。
そこでJR西日本は第4種踏切の安全対策として、手で押すゲートを開発しました(JR四国にはすでに50か所、このような手押し式の遮断棒があります)。バネの力で弱い力でも押すことができ、約10秒間開いた後は自動的に閉じます。依然として遮断機や警報機はありませんが、ゲートの前で一旦立ち止まらせることで、歩行者等に安全確認をさせ、踏切での事故を減らすのです。もちろん、遮断機や警報機を設置するよりもコストは安くて済みます。自動車の通行ができない330か所の第4種踏切を対象に、早ければ2021年度に導入を始める予定です。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20210218/k00/00m/040/091000c)
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