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長崎への新幹線は西九州新幹線に

 2022年秋ごろ開業予定の武雄温泉-長崎間。これまで当blogでは長崎新幹線としていましたが、JR九州からこの新幹線の線路名称について発表がありました。

 その新幹線の名称は西九州新幹線。JR九州によれば、九州の西部に位置する地域を呼称する西九州を冠した線路名称にすることで、西九州を広く全国にPRし地域全体の発展に寄与したいとの思いや、地元の皆さまからも末永く愛され、親しみを持っていただきたいという思いを込めて決定したとのことです。最終的にはフル規格新幹線を目指しているので、行先の都道府県名ではなく(都道府県名を採用している山形新幹線や秋田新幹線はミニ新幹線です)、もっと広域的な名前を採用することにしたのでしょうか? 途中通過する佐賀県のことも考えてのことでしょうか?

 これに伴い、かつて当blogでは西九州新幹線について否定的な見解を述べたものの、今後はこれまで長崎新幹線と表記していたこの新幹線を西九州新幹線と表記することにします。ともかく、途中乗り換えの新幹線ではせっかくの効果が発揮できません。そのためにも、全線フル規格新幹線の完成を強く望みます。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/04/28/210428_rosenmeisyou_1.pdf)

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Comments

こんばんは。
久々にコメントさせていただきます。

長崎ルートの正式名称を西九州新幹線にして、佐賀県に少しは配慮するつもりなのかと思ったら、青柳社長の爆弾発言が佐賀新聞のwebに載っていました。
曰く
「新幹線と在来線の二つの路線を維持するだけの収入があればいいが、『JRが両方持て』というのは整備新幹線の発想からいくとおかしい話」
とのこと。
整備新幹線より在来線の利便性確保が大事と言っている佐賀県に対し、事実上の在来線切り捨て宣言です。
与党PTでの発言のようですが、佐賀県の耳に入らないわけがなく、これで佐賀県の同意を得る道は無くなったと言って間違いないでしょう。
一体、この社長は何を考えているのでしょう?単なるアホなのか、実は新幹線整備に反対で、佐賀県を煽って建設出来ないようにしているのか、それとも、地元自治体の同意が無くても建設出来る裏ワザの準備が出来ているのか・・・。
少なくとも、現在の整備新幹線の建設スキームでフル実現の芽は無くなり、長期間リレー方式で固定されそうです。
果たして良い打開策が出てくるのか、辛口記事を期待しております。

Posted by: 電車おじさん | 2021.04.30 09:41 PM

 電車おじさんさん、おはようございます。

* 「新幹線と在来線の二つの路線を維持するだけの

 大都市近郊ならともかく、そうでなければ正直言って新幹線と在来線の両方を維持することは難しいでしょう。新幹線はともかく、将来性のない在来線を維持したいのならJRに押しつけてはいけません。

* 少なくとも、現在の整備新幹線の建設スキームで

 中途半端な新幹線では、単なる迷惑な存在です。大金をかけてスーパー特急にするのでしょうか、それとも放置してみんなに見捨てられるのでしょうか?

Posted by: たべちゃん | 2021.05.01 07:07 AM

先の投稿をするとき、名前を誤入力してしまいました。
もし直していただけるなら、電車おじさんに直してもらえると助かります。
出来ない場合は、ここまでの部分は掲載しないで下さい。

ご回答ありがとうございます。
ご回答頂いた内容についてですが、スーパー特急方式にするためには、敷いてしまったレールを剥がす必要があり、現実的ではありません。
ここまで来てしまったら全線フルが最適なのは誰でも分かる話です。
一方で、現在の整備新幹線の建設スキームは、地元が要望し、並行在来線切り離しを含め地元が応分の負担をする前提になっています。
つまり、地元自治体の判断で大きく左右されるスキームなのです。
で、地元自治体である佐賀県は、新幹線整備にメリットはなく在来線の維持こそ大切、と常々言ってきています。JR九州は過去に並行在来線を切り離さなかった実績(博多〜熊本〜八代と川内〜鹿児島)があり、鳥栖〜肥前山口の利便性数を考えれば、前例に倣って運営継続とすることも出来たはずなのに、佐賀県にとって最悪の切り捨て宣言をした訳です。
これで、佐賀県が同意することは無くなったとみて間違いないと思います。
本来ならFGTを断念した段階でスーパー特急に戻すのか、佐賀県を説得して全線フルにするのか、工事を止めてでも議論して決めるべきだったのに、それをせず漫然と建設を続けたツケだと思います。
現在の新幹線整備スキームでは、佐賀県の判断を否定出来ません。
フル規格を望むなら、望む側が佐賀県の同意を得る努力をするしかないのに、真逆の発言をするJR九州の真意が分かりません。
これでリレー方式が固定したら、それはJR九州の責任であり、自業自得です。乗り換えさせられる利用者はとんだとばっちりだと思います。

Posted by: 電車おじさん | 2021.05.01 10:17 AM

 電車おじさんさん、こんにちは。

* ご回答頂いた内容についてですが、

 以前の記事( https://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2020/10/post-a9cfac.html )でも書いたのですが、確かに長い期間と莫大なお金が必要です。それでも永遠に「リレー方式」が続くのなら、スーパー特急にしたほうがまだマシでしょう。

* JR九州は過去に並行在来線を切り離さなかった実績(博多〜熊本〜八代と川内〜鹿児島)があり、

 数えるほどしかない肥前鹿島-諫早間ならともかく、鳥栖-武雄温泉間なら1時間に1本は普通列車が走っています。

 ともかくJR九州がしなければならないことは佐賀県の同意を得て、フル規格新幹線を完成させることです(佐賀県に対しては言いたいことはいっぱいあるでしょうが、完成するまでは我慢です)。新幹線が開業しても当面の間はJR九州の運営としても良いでしょう。

* 本来ならFGTを断念した段階でスーパー特急に戻すのか、

 本当ならその段階で西九州新幹線のありかたについて検討すべきだったのです。今となっては不便な新幹線ができます。利用者は1回ぐらいは文句を言うでしょうが、そのうち黙って車かバスで長崎に行くことになるでしょう。通常の利用が見込めないなら、水戸岡氏に観光列車でもつくってもらいましょうか?

Posted by: たべちゃん | 2021.05.01 01:11 PM

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