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中国で貨物を運ぶ新幹線車両ができた

 中国でも新幹線は、旅客を運ぶもので、貨物は運びません(臨時的なものはありましたが)。ところがその中国の車両メーカーが、貨物用の新幹線車両を開発しました。

 その新幹線車両は4M4Tの8両編成で、これまでの新幹線と同じような見た目です。貨物列車らしい外観ではありません。ただドアの幅は2.9メートルもあり、そこから素早く積み下ろすことができるようになっています。貨物の積みかたも従来とは異なり、コンテナを連ねるのではなく、航空機のように専用のケースを車両の横から積み込みます。車両の85%を貨物に使うことができ、8両編成1本でジャンボジェットの貨物専用機1機分の貨物(100~120トン)を運ぶことができます。最高速度は時速350キロで、1500キロの距離を最短で5時間で結ぶことができます。しかも、貨物の単位重量当たりのエネルギー消費量は航空機の8%程度なので、環境に優しく、航空機やトラックに比べて転向などに影響されず、安定的に運ぶことができます。

 日本でも新幹線や特急列車の一部を間借りして貨物を運ぶ動きがありますが、単発の臨時的なものが中心で、恒常的なものは少ないです。ただ、旅客がそうであるように、貨物についてもスピードが求められるものもあります。大都市近郊やごく一部の幹線の特急を除いて、在来線の列車は車よりも遅くて使い勝手が悪いのですが、新幹線ならそのようなことはなく、特急料金というかたちでスピードの価値をお金で回収することができます。明治時代の老朽化したインフラに頼らずに、無理に維持しなくても済むようになります。貨物を新幹線に移せば、旅客はバスで足りる程度になる区間もあるのです。日本でも貨物を新幹線で運ぶことをもっと積極的に進めるべきでしょう。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASNDX36T7NDSUHBI019.html、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/83187ccb41d952f50497ddc91d08981b09d86e5c)

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