幸手市、デマンドバスを止めて循環バスへ
幸手市には循環バスがありました。コミュニティバスとしての位置づけで、1996年に運行を始めたときは無料での運行でしたが、2011年に有料化され、一律100円になりました。
この循環バスは4路線があり、年間約3万人の利用者がありましたが、どうしてもバスだとバス停まで歩かないといけません。バス停まで遠い人は使いにくいという問題があり、2016年3月に廃止されました。代わりに設定されたのが、2015年10月から始まったデマンドバスです。
ところがそのデマンドバスですが、コミュニティバス時代より利用者が減っています。500円でドアツードアで乗ることができますが、2020年の利用者は1万人もいません。しかも、デマンドバスの利用者の約6割が病院へ行く人で、病院に行くということは利用する時間も同じです。デマンドバスは10人乗りのワゴン車を使うので、予約が取れない人が続出しています。2020年3月に行われた市民アンケートでも循環バスの運行を求める人が7割もいて、デマンドバスを求める人は1割前後です。予約の必要なデマンドバスより、決まった時間に走る循環バスのほうが良いのです。
そこで、デマンドバスを見直すことを公約に掲げた市長が2019年秋に就任したこともあり、幸手市は2022年1月に循環バスを復活させることにしました。埼玉県によれば一度廃止されたコミュニティバスが復活するのは、埼玉県内では初めてとのことです。復活する循環バスは、中央、東、西の3つのコースが用意され、合わせて16便を運行する計画です。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP2N73F1P2JUTNB024.html)
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