東京メトロ丸ノ内線、新車はたったの1編成
東京メトロは3月25日に2021年度の事業計画を発表しました。
当然ながら東京メトロも新型コロナウイルスの影響で収入が大幅に減っています。そこで東京メトロは当初考えていた計画よりも設備投資を抑えたものにしました。
どこを抑えたのでしょうか? ホームドアの整備は進めていきますが、新型車両の導入は一部路線で大幅に減らします。その路線は丸ノ内線。2000系の導入を進めていますが、2021年度はわずか1編成しか導入しません。有楽町線・副都心線や半蔵門線の車両置き換えを優先させ、丸ノ内線を後回しにするようです。それは置き換え対象の車両が有楽町線・副都心線や半蔵門線のほうが古いからです。有楽町線・副都心線の7000系は1974年、半蔵門線の8000系は1981年につくられたもので、丸ノ内線の02系の1988年より古いです。40年以上使われている7000系、8000系のほうが30年程度の02系より置き換えの優先度が高いのは明らかです。
もちろん、2022年度の導入本数を増やせば、当初の予定通り2022年度までに丸ノ内線の置き換えを完了させることができます。しかし、先ほども述べたとおり、02系はまだ30年程度しか使われていません。丸ノ内線の置き換えはCBTC化に不可欠とはいえ、ある程度は遅れることになりそうです。
話は変わりまして、東京メトロは秋に1か月限定で、休日に月額2000円で乗り放題の切符を発売します。「PASMO」をインターネットで登録し、2000円を事前に支払えば、翌月の休日に使った運賃がポイントとして返ってきます。1日乗り放題の切符が600円なので、平均で10日ある休日のうち4日乗れば、元が取れることになります。
この休日月額2000円乗り放題ですが、好評なら継続することも考えています。東京メトロとしては休日の乗客を増やすことによって、収入の落ち込みをカバーしたいとのことです。
(追記)
新型コロナウイルスの感染拡大により、休日月額2000円乗り放題の試行を2021年秋から2022年春に延期することにしました。
(参考:J-CASTニュース https://www.j-cast.com/2021/03/26408137.html?p=all、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210325-OYT1T50167/、東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews210325_2.pdf)
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