高校生が鳥取県を横断するバス路線を考案?
路線バスは短距離のものが多く、一県を貫くような長いバス路線はまずありません。しかし、高校生の研究発表で、鳥取県を東西に横断するバス路線をつくることができることが明らかになりました。
研究したのは鳥取県立倉吉東高校の生徒。探究学習でその生徒は鳥取県内の地域交通を研究テーマに選びました。鳥取県内のバス路線は東、中、西の3つの地区でまとまっていて、この3つの地区を越える路線はありません。もちろん、東西を横断する新規路線をつくればこの問題は解決するのですが、運転士が不足している現状では、そのような解決法は採れません。そこでこの生徒は、既存のダイヤを組み合わせて、東西を横断する路線をつくることができるか考えました。その結果、平日なら1日1往復だけですが、東部から中部、そして西部へとほとんど待ち時間なく運行できることがわかったのです。所要時間は30分の休憩時間を含んで、4時間40分。鳥取から倉吉を経由して米子まで、鳥取県の東西を貫きます。停留所の数は213もあり、奈良交通や沿岸バスよりも停留所の数は多くなります。日本一の路線バスです。
実際に走らせるには、ダイヤなどをきちんと決める必要がありますし、どうやって収益を確保するかも問題です(この生徒の発表では、3日間乗り放題1800円の乗車券を売るようです)。ただ、こういうことで公共交通機関が使われるならば、明るい話でしょう。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP4S46TQP4HPUUB003.html)
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