北海道新幹線の並行在来線、長万部以南でも廃止を容認する声あり
北海道新幹線新函館北斗-札幌間は2030年度末に開業する予定です。この北海道新幹線が開業すれば、函館線函館-小樽間はJR北海道から経営分離されます。ところが、経営分離される函館-小樽間は一部を除いて輸送密度はかなり低くなるとみられています。さて、沿線の15市町はこのように利用されないことがわかっている鉄道を残そうとするのでしょうか? 北海道新聞は15市町の首長にアンケートを行いました。
並行在来線の存続については、10市町が現時点での判断を保留しています。全区間での鉄道の存続を求めているのは、ニセコ町だけです。余市町も鉄道の存続を求めていますが、余市-小樽間の需要は結構多いという特殊事情もあります。反面、新幹線に貨物列車を走らせる技術が確立されるまでは確実に線路が残る函館-長万部間でも、鉄道の廃止を容認している自治体もあります。仮に函館-長万部間で廃止区間が出た場合、貨物専業の鉄道になるのでしょうか?
また、これらの区間の鉄道の存廃をどうするかについては、2025年度までに決める方針でしたが、2019年になって、北海道と15市町は前倒しする方針を決めました。この存廃の判断時期についてもアンケートをとったところ、8市町は2023年度以前に前倒しするべきだと回答しました。2024年度までと答えたのが2町、残る5市町は具体的な時期の回答をしませんでした。このアンケート結果から考えると、存廃の判断は前倒しの方向で進むと考えられます。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/525833/)
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