「奥出雲おろち号」、2023年度で運行終了?
木次線の観光列車、「奥出雲おろち号」、1998年に運行を始めましたが、2023年度で運行終了するようです(以前にも廃止の話はありましたが、その後も運行を続けていました)。26日にJR西日本から島根県側に伝えられました(JR西日本からの正式発表は今のところありません。近日中に発表されるようです)。JR西日本は「奥出雲おろち号」の運行を廃止する理由を車両の老朽化のためとしています。ディーゼル機関車も客車(12系)も古いのです。
丸山島根県知事は「奥出雲おろち号」は木次線の観光振興のために欠かせない存在で、地元の市町と協力して運行の継続をすることを求めていく考えですが、木次線の利用者はあまりにも少ないです。輸送密度は2019年度はたったの190人でした。木次線の輸送密度は宍道から備後落合までの全線のデータで、区間ごとの数字は発表されていません。もし区間ごとの数字が発表されていたなら、出雲横田-備後落合間は悲惨な数字になっていることでしょう。すでに代替となる道路が整備され、鉄道が保線工事で運休するときに走るバスも鉄道と同じ所要時間で走っています。鉄道を存続させる社会的意義はすでにないのです。第三セクターでも運営できない程度の需要しかない路線を、JR西日本に維持させることはもっとできないのです。島根県は集客対策で予算を組んでいますが、その程度ではどうにもならないのです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20210527/k00/00m/040/222000c、中国新聞ホームページ https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=758491&comment_sub_id=0&category_id=112)
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