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東急、初乗り運賃を10円程度値上げか?

 新型コロナウイルスの影響で鉄道会社の経営は厳しくなっています。利用者が大きく減りましたが、国等から何の補助もないからです。

 そこで東急は2023年度までに初乗り運賃を10円程度値上げすることにしました。東急の初乗り運賃は130円なので、10円値上げすると140円ということになります。消費税率の引き上げを除いては、1995年の値上げ(このときは初乗りが90円から110円になりました)以来ということになります。

 運賃の値上げについては、JR東日本やJR西日本などがラッシュの時間帯を対象に値上げする、時間帯別運賃の運賃の導入を検討していますが、はっきり言って複雑でややこしいです。東急のように薄く広く値上げするほうが正直で好感が持てます。その上で以前にも書きましたが、ラッシュ時以外に利用した人にICカードのポイントを多く付与するとか、昼間や休日のみ使える割安の定期券をつくるとかすればよいでしょう。

 東急ではありませんが、新幹線などの長距離列車については予約状況に応じて値段を上げ下げする、ダイナミック・プライシングを導入する余地があります。インターネットで切符を買う人には条件次第で割引切符を売るのです。 「みどりの窓口」で買うような人にはいつでもお盆や正月用の高い値段で売れば良いです。有人の「みどりの窓口」(JR東日本やJR西日本は、大幅に有人の「みどりの窓口」を減らす計画です)の利用者を減らす効果も出ます。航空機なら当たり前にやっていることを長距離列車の世界にも広げるのです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210514-OYT1T50148/)

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