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キハ66、67形、6月30日で引退

 1975年の山陽新幹線博多開業に合わせて、筑豊地区のサービス改善のためにつくられた車両がキハ66、67形。2扉転換クロスシート(この2扉転換クロスシートの客室構造は117系にほぼそのまま採用されました)、冷房付きという優れた接客設備で、洗面所とデッキがないことを除けば、急行レベルのものでした。ですから、キハ66、67形は、普通や快速列車だけでなく、急行列車にも使われていました。その後、2001年に筑豊線や篠栗線が電化されたことに伴い、15編成30両全てが長崎に転属し、大村線の「シーサイドライナー」などで活躍していました。

 ところが、この6月30日にキハ66、67形は引退することになりました。いつの間にか古い部類になっていて(JR九州では一番古いディーゼルカーになっていました)、YC1系に置き換えられるのです。すでに3月のダイヤ改正でキハ200形やキハ220形が撤退しているので、大村線はYC1系に統一されるということになります。YC1系はほとんどがロングシートで座席数が少なく、「シーサイドライナー」で長崎と佐世保の間を移動するには厳しい接客設備です。回数券ベースでほぼ同じ値段の高速バスのほうが速くて快適です。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/05/28/210527_lastrun_6667.pdf、「鉄道ジャーナル」2021年1月号 鉄道ジャーナル社、レスポンスホームページ https://response.jp/article/2021/05/28/346231.html

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Comments

こんにちは シーサイドライナーは昭和末期に登場し平成初期まで長崎-佐世保間の都市間輸送を当時のJR九州は期待しており、途中停車駅も早岐 川棚 彼杵 大村 諫早 浦上のみで絞り所要1.5時間で現在より速達でした。しかし走行区間がほぼ単線で増発 ハウステンボス開業で所要時間が増え競争力を失し、起死回生を期待して特急シーボルトを導入しまいたが振るわず撤退。平成後半期は区間輸送に特化し停車駅も倍増 現在は諫早での長時間停車などで長崎佐世保区間通し客は希少です。その方向性からのYC-1系の車内設備でしょう。新幹線開業後は快速として存在するかも微妙です。地元より。
 

Posted by: 肥前 愛 | 2021.05.30 12:18 PM

 肥前 愛さん、こんにちは。

* 長崎-佐世保間の都市間輸送を当時のJR九州は期待しており、

 今のJR九州は分割民営化のころのやる気溢れた姿とは違います。やる気があるのは観光列車のみです。

* 現在は諫早での長時間停車などで

 諫早-長崎間で310円払えば、20分程度短縮できるものもあります。諫早の長時間停車がなければそれなりに速く見せられるのに、もったいないです。

Posted by: たべちゃん | 2021.05.30 02:33 PM

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