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木次線、定期券の補助制度をつくっても増えたのはたった1人

 木次線は利用者の極めて少ない路線として知られています。輸送密度は1987年時点で663人いましたが、2019年度は190人までに減っています。このままでは廃止の対象になっても何の文句も言えません。

 その木次線の沿線自治体は、路線存続のためにいろいろな取り組みを行っています。4月から島根県民を対象に、5人以上の団体で乗車した場合、鉄道の運賃のほか貸切バスの運賃も半額(上限は10万円)まで補助します。また、新たに木次線に乗って通勤、通院する人に1か月分の定期代か11枚綴りの回数券代を負担します。1回しか使わない観光客と使い、通勤客は1回1回の金額は少ないものの、毎日使ってくれます。安定的な収入が見込まれるのです。ところが、新規に利用を始めた人は4月27日現在で、たったの1人しかいません。

 出雲横田以南では1日3往復しか列車がない木次線ですが、出雲横田以北はもう少し本数があります。ただ、新規の定期券利用者が1人しか増えなかった現状では、将来はかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。将来のことを早めに考えておいたほうが良さそうです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASP546KP6P54PTIB003.html)

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