JR東日本が鉄道の非電化、単線化を推進&「みどりの窓口」削減へ
鉄道は需要が増えたら、電化されたり、複線化されたりします。逆の事例はあまりありません。
ところがJR東日本は、4月30日に公表された2021年3月期の決算説明会資料において、設備をスリム化することを明らかにしました。具体的には、蓄電池駆動電車、電気式気動車、ハイブリッド気動車などを積極的に導入し、電化設備を撤去します。運転本数が比較的少なく、特急や貨物列車がないところが候補になると思われます。距離の短い枝線あたりは、蓄電池駆動電車で置き換えることも可能でしょう。新幹線の開業などで需要が減った区間については、複線を撤去して単線にしたり、交換設備を減らしたりします。これまで複線の単線化は工事費が高くつくとされ、先ほども書いたようにあまり事例はなかったのですが、参考とした記事で挙げられた上越線水上-越後湯沢間の場合、新幹線開業によって在来線の旅客列車は激減しているのですから、ループ線の上り線を潰して単線化することも考えられます。貨物列車とのすれ違いを考えて、土合の待避線を復活させるなどの対策が必要なのかもしれません。
話は変わりますが、新幹線の切符を買うのに使われるのが、「みどりの窓口」。JR東日本もJR西日本に引き続いて、大幅に削減するようです。経営の効率化が目的で、2024年度末までに70~80%減り、残るのは、新幹線や特急停車駅、拠点駅ぐらいとなります。「みどりの窓口」が残るのは、首都圏とそれ以外でそれぞれ70駅ほどになります。地方の小さな駅については一挙に無人化することも考えています。「みどりの窓口」を減らしてインターネットで買ってもらいたいのはわかりますが(ただ、意外なことに近距離切符を除いても、発売枚数ベースで見ると、券売機やインターネットで切符を買うのが8割もあるようです)、それなら、インターネットを安く、有人の窓口で買うのを高くしたほうがよいでしょう。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/jre-denka/、共同通信ホームページ https://this.kiji.is/763334566362431488?c=648454265403114593、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210511_ho01.pdf)
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