京阪、9月25日ダイヤ改正で15分パターンダイヤに
以前にも予告はされていましたが、京阪は9月25日にダイヤ改正を行います。
今回のダイヤ改正の特徴は、利用状況に応じた運転本数の見直しと最終列車の繰り上げ。新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用者は減っています。2019年と2021年を比較すると、平日は29%、休日は38%減っています。特に減りが大きいのは0時以降の深夜時間帯。平日は70%、休日は64%も減っています。反対に平日朝夕のラッシュ時はそれほど減っていません。朝は19%、夕方は23%に留まっています。また、鉄道の保守は最終列車の営業終了後から始発列車までの限られた時間で行います。近年は鉄道施設の種類が増え、保守作業量は増えています。それに対して、鉄道施設の保守を行う建設業界では慢性的な人員不足に苦しんでいます。そこで最終列車を繰り上げて保守をすることができる時間を確保します。
それでは改正の内容を見ていきましょう。現行の昼間のダイヤは京阪本線が特急、準急、普通(中之島発着)が毎時6本走る、10分パターンのダイヤですが、これを15分パターンとします。特急、準急、普通(中之島発着)が毎時4本、快速急行が毎時2本走るダイヤです。快速急行は「プレミアムカー」サービスも行います。交野線や宇治線も毎時6本から4本に減ります。早朝、淀屋橋の始発は約30分繰り下がり、朝ラッシュ、夕方以降も減便が行われます。最終列車の繰り上げについては、淀屋橋発が0:22発普通萱島行き(4月30日から運休中、現在の最終列車は0:02発準急淀行き)から0:02発普通萱島行きになります。珍しい種別の深夜急行もなくなります。増えるのは全車座席指定の「ライナー」、朝の淀屋橋行きは1本増えて5本、帰りの出町柳行きは2本増えて4本です。休日も平日と同じように見直しを行います。昼間の見直しや最終列車の繰り上げは、平日と同じように行います。
石山坂本線については、昼間の一部列車の運転区間見直しを行います。現在、石山寺-坂本比叡山口間を毎時6本走っていますが、それを石山寺-坂本比叡山口間毎時3本と石山寺-近江神宮前間毎時3本の組み合わせに変えます。石山坂本線においては、沿線の学校が休みになる期間において、学休期ダイヤというものをつくります。朝ラッシュ時の運転本数を減らしたものです。2021年冬から実施します。
(追記1)
運行本数が減ったことにより、快速特急「洛楽」や特急の所要時間が短くなります。淀屋橋-出町柳間で快速特急が最大2分、特急が最大1分短縮されます。また、昼間、淀屋橋-枚方市間では特急だけでなく快速急行や準急も先着するようになります。これまでは1時間に6本しか先着する列車はなかったのですが、ダイヤ改正は準急以上の10本に増えます。
(追記2)
京阪は8月28日から休日の臨時ダイヤ(本数を減らしています)を実施してきましたが、ダイヤ改正に合わせて終了します。9月25日からは新しいダイヤで運行し、休日の「プレミアムカー」サービスも再開します。
終電の繰り上げも9月24日で終了し、9月25日からは新しいダイヤで運行します。
(追記3)
9月25日のダイヤ改正によって、朝夕を除いて特急は8000系、快速急行は3000系に統一されるようになりました。
(参考:京阪ホームページ https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-07-08_diagram.pdf、https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-08-20_keihan-diagram.pdf、https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-09-10_keihan-rinji-dialogue-end.pdf、https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-09-10_premium-car.pdf、「鉄道ジャーナル」2022年1月号 鉄道ジャーナル社)
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