東京メトロ上場で地下鉄2路線建設か?
東京には2つの地下鉄があります。東京メトロと都営地下鉄です。
このうち東京メトロですが、現在、国が53.4%、東京都が46.6%の株式を保有しています。国と東京都で100%の株を保有しています。この東京メトロの株について、半分ずつ売却することを求める交通政策審議会の答申が出ました。そして、有楽町線豊洲-住吉間と南北線白金高輪-品川間の建設が進むことになります。東京メトロが事業主体となります。
有楽町線豊洲-住吉間は5.2キロ。東陽町のほか、豊洲-東陽町間、東陽町-住吉間に1駅ずつ合わせて3駅ができます。総事業費は1560億円を見込んでいます。白金高輪-品川間は2.5キロで、途中駅はありません。総事業費は800億円を見込んでいます。先ほども述べたように東京メトロが事業主体となりますが、東京メトロの経営に悪い影響を及ぼさないよう、国や東京都による十分な支援を行うことを答申は求めています。
もともと東京都は東京メトロと都営地下鉄を一元化することを考えていました。国が東京メトロの株を売却したときには東京都が買うことを考えていました。このことが東京メトロの上場のネックになっていましたが、国も東京都も所有する株式の半分を売却することになり、上場が実現することになりました。当面は半分の株を国や東京都が持つことになりますが、有楽町線豊洲-住吉間、南北線白金高輪-品川間が開業したらその分も売却し、完全民営化を果たします。
ただこのことは、東京メトロと都営地下鉄の一元化を取りやめるということです。今後も東京には2つの地下鉄が存在し、乗りかたによっては初乗り運賃が2回かかることになります。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/toyosumi-shinagawa202107/、https://tabiris.com/archives/tokyometro-network2021/)
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