西九州新幹線開業で新鳥栖通過列車が増えることは否定
佐賀県唯一の新幹線駅、新鳥栖は一部の列車を除いて停車します。「みずほ」は全て通過しますが、「さくら」は全て停まります。
その新鳥栖ですが、西九州新幹線が開業すれば、新鳥栖を通過する列車が増えると危惧する声があります。6月の佐賀県議会でもそういう話がありましたが、青柳JR九州社長はその話を否定しています。そもそもフル規格でつくるということすら決まっていないのに、具体的なダイヤが決まることはあり得ないということです。また、フル規格になった場合の分岐駅として、いろいろ話はありますが、青柳JR九州社長は新鳥栖が適当としています。すでにアセスメントは新鳥栖で分岐することを前提としていますし、新鳥栖の駅の構造もフル規格が分岐するという前提でつくられています。
ところで、なぜ新鳥栖に停車する列車が多いのでしょうか? 乗り換え需要があると言っても、熊本・鹿児島方面と佐賀・長崎方面ですから、そう多いわけではありません。関西方面なら、山陽新幹線の終点の博多で乗り換えるはずです。九州新幹線に入ると本数が減りますから、わざわざその本数の減った新鳥栖で乗り換える人はそれほど多くないはずです。しかも、博多なら待ち時間で時間を潰すところもたくさんあります。新鳥栖に停まる列車が多いのは、単純に新鳥栖で乗り降りする人の需要がそれなりにあるということでしょう。
ということは、西九州新幹線が開業すれば新鳥栖を通過する列車が増えるわけではありません。新鳥栖の利用者が多ければ、今後も停車列車は確保できるのです。西九州新幹線とは関係なく、利用者が多ければ通過列車は増えないですし、少なければ増えるだけです。
(参考:佐賀新聞ホームページ https://www.saga-s.co.jp/articles/-/714499)
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