北海道新幹線長万部-小樽間の存廃、2021年中に決定
北海道新幹線新函館北斗-札幌間が開業すると、函館線函館-小樽間はJRから分離されます。旅客需要は激減するものの、少なくとも当面の間貨物輸送用としては必要な函館-長万部間はともかく、貨物列車がなく、一部を除いて需要が少ない長万部-小樽間については、鉄道を存続させる意義に乏しいのが現実です。もともと長万部-小樽間については北海道新幹線開業5年前の2025年度までに存廃を決める予定でしたが、その決定が前倒しされることとなりました。2021年中に決まります。
このように早い決定になったのは、新幹線開業後のまちづくりのためです。新幹線が開業し、函館線が廃止されることを前提にまちづくりができるのです。無駄に道路を立体交差にする必要もないのです。第三セクターにしても大赤字が出ることはわかりきっていますから、鉄道が残るとしても需要がそれなりにある余市-小樽間ぐらいです。
参考にした記事では、函館線は歴史が古く、有珠山の噴火に備えて貨物の迂回路線として鉄道を残しておくべきだとか(ただし、トラックや船も使ったため、函館線が担った割合はそれほど大きくはありませんでした)、JR北海道に譲渡費用の値引きをさせるべきだと訴えていますが、肝心の地元が鉄道を求めていない以上、どうしようもありません。北海道自身が負担するのでない限り。新幹線での貨物輸送が実現すれば、長万部以南も函館近郊を除いて存在意義がなくなります。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/579582)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「北海道・東北私鉄」カテゴリの記事
- 米坂線、上下分離にすると地元に最大17億円の負担(2024.11.27)
- 阿武隈急行、宮城県側も鉄路で存続(2024.10.19)
- 函館市電、停留所の混雑解消のため乗車位置を変える(2024.09.08)
- 三陸鉄道一日乗り放題が400円(2024.09.05)
「整備新幹線」カテゴリの記事
- 北陸新幹線、12月に新大阪までのルートの詳細を決定へ(2024.11.26)
- 整備新幹線、30年定額の貸付料を見直し&駅舎の建設費をJRに負担させる(2024.11.07)
- 北海道新幹線函館乗り入れはフル規格10両で東京・札幌から(2024.10.10)
「バス」カテゴリの記事
- スマホで北関東周遊(0)(2024.12.01)
- 久留里線久留里-上総亀山間、廃止へ(2024.11.28)
- 前橋の若者はバス1割引(2024.12.01)
- 岸和田無料バス乗車レポート(2024.11.23)
Comments
函館ー新函館北斗:鉄道として存続
新函館北斗ー長万部:旅客輸送は取りやめて当面は貨物専用鉄道として存続,貨物新幹線が実現すれば廃止
長万部ー余市:廃止
余市ー小樽:鉄道として存続
といった感じになりそうな気がします。
Posted by: 84axgd86dm70 | 2021.08.24 08:33 PM
84axgd86dm70 さん、こんばんは。
* 函館ー新函館北斗:鉄道として存続
想定できる話です。
Posted by: たべちゃん | 2021.08.25 08:40 PM