磐越西線会津若松-喜多方間非電化か?
磐越西線は郡山-喜多方間のみが国鉄時代に電化されていて、残りの区間は非電化です。普通、非電化の区間は需要のあるところから電化されていくものですが、逆に非電化になるという話が出てきました。以前に書いた話が具体化したのです。喜多方市によれば、2022年度から架線や電柱、配電線などを順次撤去します。架線がなくなるのですから、自然災害で架線が切れて運休するということがなくなり、また修繕費用の削減につながります。
電化されていたのがそうでなくなるのですから、一般論で言えば利便性は低下します。乗り換えも発生します。しかし、この磐越西線の場合は当てはまりません。というのも、会津若松-喜多方間では電車は1日2往復しか走っていないのです。大半は野沢・新潟方面に直通するディーゼルカーで、何のために電化したか今ではわからないほどです。会津若松の駅がスイッチバックになっていることもあり、郡山方面はごく一部(1.5往復)を除いて乗り換えです。所要時間も電車とディーゼルカーではほとんど変わらず、非電化にしたからといって不便になるわけではありません。そもそも会津若松での接続が良好とは言いがたく、電化していることを活かしていないのが現状なのです。
(参考:福島民友新聞ホームページ https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210804-644218.php)
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Comments
不便にならなければ問題ないかと思います。
公共交通が使える地方づくりに舵を切って磐越西線そのものを活かす事を考えた方がいいと思います。
あとは住民、観光客が使いやすいよう、それぞれの駅を活かしたまちづくりをすることだと思います。
Posted by: あかり | 2021.08.06 06:33 AM
あかりさん、こんばんは。
* 磐越西線そのものを活かす事を考えた方がいいと思います。
1時間に1本走っている郡山-会津若松間も、このままではジリ貧です。2019年度の輸送密度は2904人、これ以上悪くならないうちに抜本的な改良策を考えておいたほうが良いです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2016-2020.pdf)
Posted by: たべちゃん | 2021.08.06 10:22 PM