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関西エアポート、関空の新規ターミナル建設を見送り

 関空には2つのターミナルがありますが、2025年の大阪・関西万博に備えて、2期島の遊休地に第3ターミナルをつくる計画でした。ところが新型コロナウイルスの影響で国際線主体の関空の利用者は落ち込み、2020年の総旅客数は対前年比79%減の656万人にまで減りました。1994年の開港以来最低の数字で、当面は元に戻る見通しは立ちません。国内需要すら大きく落ち込んでいるのですから。

 そこで関空などを運営する関西エアポートは、第3ターミナルの建設を諦め、既存のターミナルで対応することにしました。万博も既存の施設で賄います。

 どうやって対応するのでしょうか? すでに関西エアポートは5月に、第1ターミナルの改修に本格着工しています。万博の開幕までに国際線旅客の受け入れ能力を年間3000万人から4000万人に増やします。費用は防災対策費を含めて約1000億円を見込んでいます。そして、既存のターミナルで対応できる武器があります。それは、10月に運用を開始する新しいシステム。航空機の発着時間や駐機場所、旅客のチェックインの状況など、これまで電話やファックスで行っていた情報のやりとりをデータベースで管理します。混雑時にも適切に航空機や旅客を振り分けることができます。導入経費はターミナル建設の1%以下で済むそうです。

(追記)
 余談ですが、関西エアポートは、万博が行われる2025年ごろまでに神戸空港発着の国際定期便をつくる方針です。関空の国際線を充実させるほうが先でしょう。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20210721-NX4JN6EEIJP4ZCBPDVBXERL3UM/、ひょうご経済プラスホームページ https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202107/0014520022.shtml)

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