「のぞみ」7号車は仕事をする人の席
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、テレワークなど通常の仕事場以外で仕事をするケースが増えています。そこでJR東海及びJR西日本は、東海道・山陽新幹線でのビジネス環境を整備することとなりました。
まず、「のぞみ」の7号車を、仕事用車両とする試行を行います。「S Work車両」です。ここでは、モバイル端末等を使って気兼ねなく仕事をすることができます。「S Work車両」は、「エクスプレス予約」、「スマートEX」専用商品となります。「みどりの窓口」では購入することができません。値段は「エクスプレス予約」等で普通車指定席を予約するときと同額です。N700Sの「S Work車両」では、ビジネスサポートツール(膝上クッション、簡易ついたて、PC用ACアダプタ、USB充電器、小型マウス)を無料で貸し出しします。東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅では、有料ですが、モバイルバッテリーの貸し出しサービスを行います。この「S Work車両」は10月1日から始めます。予約開始は9月1日です。
東海道・山陽新幹線には、「Shinkansen Free Wi-Fi」が整備されていますが、N700Sの7号車、8号車については、10月以降順次、約2倍の通信容量のある新しい無料Wi-Fiサービス、「S Wi-Fi for Biz」を始めます。N700Sの7号車と8号車の間には喫煙ルームがありますが、ここを改造して、一時的な打ち合わせなどに使うことができる「ビジネスブース」とします(これに伴い、16両編成の車両では、7号車と8号車の間の喫煙ルームが2022年春になくなります)。2022年春以降順次試験的に導入します。
駅等にもビジネス用の設備が設けられます。9月以降順次、東京、名古屋、新大阪の一部の待合室に、無料の半個室タイプのビジネスコーナーとコンセントポールを整備します。「エクスプレス予約」、「スマートEX」会員向けには、東京、名古屋、京都、新大阪、JRセントラルタワーズに個室のワークスペース、丸の内中央ビルには個室や会議室を備えたワークスペースを整備します。いずれも有料で、12月上旬から開始します。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041340.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210826_06_workplace.pdf)
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