北陸新幹線並行在来線、福井県が原案を示す
北陸新幹線が敦賀まで開業すると、北陸線の金沢-敦賀間が並行在来線としてJRから分離されます。8月23日のことですが、このうち福井県部分の経営計画案が明らかになりました。
今現在は、関西や名古屋方面への特急がたくさん走る北陸線ですが、新幹線が開業するとその特急は消えてしまいます。そこで普通列車を増やすことにしました。増便が目立つのは、人口の多い福井-武生間。快速を含めて22本増え、福井-武生間は日中でも1時間に2本の運転になります(現在は1時間に1本)。芦原温泉-福井間、武生-敦賀間も若干増えるようです。芦原温泉から石川県方面は今のところ44本のままですが、石川県のIRいしかわ鉄道と協議して、増便を行う可能性もあります。朝夕は福井-敦賀間に快速を走らせます。朝夕4本ずつ走ります。停車駅は未定ですが、福井-敦賀間を現行の普通より10分ほど短い、40分弱で結びます。関西や名古屋との速達機能もあるようです。そのほか、パターンダイヤの採用も検討しています。
ただ、特急がなくなった以上、今のような安い運賃は無理です。値上げを行います。定期外や通勤定期の運賃は現在の1.15倍に引き上げます。通学定期は1.05倍です。開業6年目以降はさらに値上げされ、定期外や通勤定期は1.20倍になります。通学定期は1.05倍のままです。先行する富山県や石川県の事例を参考にして決めましたが、これでも赤字です。貨物列車の線路使用料収入がありますが、それでも11年間で約70億円の赤字になります。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20210830-OYTNT50078/、福井新聞ホームページ https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1386727)
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