« 東北・上越新幹線の小荷物輸送は9月30日まで | Main | 嵯峨野線亀岡-園部間、2022年春に減便か? »

福井県と東京、大阪、名古屋との旅客流動に関する備忘録

 福井県と東京、大阪、名古屋を行き来する人は、どのような交通機関を使っているのでしょうか? 少し古いですが参考にした資料に2015年に国交省が行った全国幹線旅客純流動調査の結果が載っていましたので、備忘録として紹介しておきます。

 福井県から東京都へ移動するときに、鉄道を利用した人は年間32.4万人。これに対して自家用車は5.4万人、航空機は5.2万人、バスは1.6万人です。乗り換えはありますが新幹線と特急を乗り継いで3時間半程度なので、それなりに本数がある鉄道が利用されています。

 福井県から大阪府へはどうでしょうか? 鉄道は年間49.4万人と増えますが、自家用車は78.6万人と鉄道の1.6倍になります。距離が東京に比べて短いので、車でも何とかなるということでしょう。北陸新幹線敦賀乗り換えによって大して所要時間は短くならないものの乗り換えの手間は増えるので、早期の全線開業が待たれます。バスは3.7万人です。スピードに差があるので、それほど利用されていません。

 福井県から愛知県になるとさらに様子が変わります。鉄道が年間16.9万人であるのに対して、自家用車は157.8万人。鉄道の9倍以上で、車の圧勝です。大阪府よりもさらに近く、「サンダーバード」ほど速くはなく、名古屋自体が車社会なので、車のほうが便利なのです。バスも5.5万人に増えています。「しらさぎ」と高速バスを比べると、所要時間は約2時間10分と約2時間40分なので、「しらさぎ」のほうが30分ほど速いのですが、値段が5810円と3300円と大きく差がつきます(双方とも回数券などの割引切符はあります)。「しらさぎ」も全体的には速い部類なのですが、それでも明るい展望が見えないです。
(参考:「鉄道ジャーナル」2021年6月号 鉄道ジャーナル社

| |

« 東北・上越新幹線の小荷物輸送は9月30日まで | Main | 嵯峨野線亀岡-園部間、2022年春に減便か? »

鉄道」カテゴリの記事

整備新幹線」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 東北・上越新幹線の小荷物輸送は9月30日まで | Main | 嵯峨野線亀岡-園部間、2022年春に減便か? »