681系や113系の更新計画、消える?
新型コロナウイルスの影響で利用者が大幅に減り、財務基盤が大幅に悪化したJR西日本。公共交通を担うにもかかわらず、国がお金をくれるわけではないので、増資で賄うことになりました。新たに株式を発行し、9月中に最大で2786億円あまりの資金を調達します。
JR西日本はこの増資で債務の返済を行うほか、新幹線の車両増強や老朽化した特急の更新、スマホを活用したIC乗車券などのデジタルサービスの投資を行います。
ところで、JR西日本の車両の置き換え計画は以前、記事にしたことがあります。新幹線から貨車まで、JR西日本の保有する車両を製造年度別に分けて表にしたものですが、欄外には今後の車両置き換え計画が書かれています。2018年のときは381系、113系・117系、681系・281系・283系について書かれていましたが、今回は381系についてのみとなっています。1年遅れて、2023年から2024年にかけて新製車両に置き換える計画です。681系や683系を改造して投入するのではないようです。
それでは、残る113系・117系、681系・281系・283系についてはどうなったのでしょうか? 113系・117系の置き換えが遅れることにより、岡山地区などの置き換え計画はさらに遅れると予想されます。281系については航空需要が改善すればいずれ271系に置き換えるでしょう。681系は北陸新幹線が敦賀まで開業すればいらなくなるので(敦賀までなら直流でも対応できます)、状態の悪いものから廃車して、状態のいいものは289系化すればいいのです。問題は283系で、単純に需要が減ったので代替車両を用意せずに廃車になるというシナリオが十分考えられます。白浜まではともかく、そこから先の新宮方面はどんどん減っています。以前より車両が少なくても足りるのです。283系がなくなると紀勢線から振り子車両がなくなるので、それに対応した車両や線路の保守が要らなくなります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/company/business/material/pdf/list_rolling_stock.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210901/k10013236991000.html)
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