JR東日本、2022年春から繁忙期と閑散期の差を拡大か?
新幹線などの指定席特急券の値段は、一部を除いて乗車する時期によって変わります。繁忙期は通常より200円増し、閑散期は200円引きなのですが、JR東日本はこの差を拡大することを考えています。時期は2022年春からで、ほかのJR各社と協議しています。3段階しかない料金区分を増やすかどうかも検討しています。なお、繁忙期は値上げしますが、閑散期は値下げしますので、トータルの収入は変わらないようです。
混雑する時期を高くし、空いている時期を安くすること自体は賛成ですが、指定席と自由席の差が530円しかない以上(例外はあります)、思い切って差をつけることはできません。自由席より指定席のほうが安いということになりますから。閑散期の値下げは正規料金で下げるのではなく、割引切符で対応したほうが柔軟にできるのではないかと思います。
また、通勤定期についても、ピーク時間以外でのみ使うことができるものをつくるようです。そしてその減収分はラッシュ時でも使うことのできる、現行の通勤定期で賄うことを考えているようです。仮にピーク時間以外用の通勤定期を10%値下げし、その定期を通勤客の1~2割が利用した場合、現行の通勤定期は1.1~2.5%の値上げになります。ピーク時間以外用を値下げするのは当然ですが、そのためだけに現行の通勤定期を値上げするのはしっくりこないものもあります(今の通勤定期が運賃に比べて安すぎる、という話は別にありますが)。
(追記)
JR東海も繁忙期の値上げ等は行う方向ですが、料金の設定やシステムの改修などで時間がかかるため、導入時期は未定です。
また、JR西日本も繁忙期の値上げ等は考えているとのことです。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/325917、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210907-OYT1T50147/、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD0879R0Y1A900C2000000/、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210908/2000051033.html)
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