JR北海道、2022年春のダイヤ改正の概要を発表
JRは春に全国的なダイヤ改正を行います。2022年春もダイヤ改正を行うようです。JR北海道も2022年春にダイヤ改正を行います。そしてまだ秋に入ったばかりなのに、その概要が発表されました。
新車が追加投入されます。「おおぞら」には283系のものと261系のものがありますが、261系22両を追加投入し、全ての「おおぞら」を261系に統一します。283系は定期運用から引退するものと考えられます。283系は1997年にデビューした車両ですが、25年で定期運用から外れることになります。261系には携帯電話充電コーナーや設けられ、車椅子スペースが拡大するなど、車内設備の向上が図られますが、振り子式の車両が消えることになります(ただし、283系の振り子機能は停止しています)。
H100形も30両追加投入されます。キハ40が置き換えの対象です。置き換える線区は根室線新得-釧路間と石北線旭川-上川間。根室線は54本の列車を全て置き換えます。石北線は24本中19本が追加置き換えとなります(2本はすでに置き換え済みです)。冷房が備えられ、(車両が低床化されているため)ホームの段差が縮小し、トイレも車椅子対応のものになります。車両の性能が良くなり、ダイヤの見直しがなされることもあって、所要時間が短縮する予定です。新得-帯広間の場合、現行の平均は63分ですが、5分ほど短縮されます。20分程度短縮されるものもあるようです。
札沼線には新駅、ロイズタウンが開業します。しかし、ダイヤの制約のため(交換設備の不足?)、全部の列車が停まるわけではありません。1割程度は通過する方向です。宗谷線の東風連を名寄方向に1.6キロ移設します。駅前も名寄高校になります。名寄高校から約200メートルのところにできます。名寄高校には快速も含めて24本全てが停車する予定です。新函館北斗での北海道新幹線と「北斗」の接続時間には余裕がありすぎるところもありましたが、それを見直します。上下合わせて10本程度、最大20分の短縮を行います。
固定費の削減のため、「おおぞら」の編成短縮を行います。通常はグリーン車1両、指定席2両、自由席2両の5両編成ですが、4、5、10、11月の平日など利用者の少ない時期は、自由席を1両減らして4両編成にします。かなり寂しくなりますが、このことにより動力費の削減を図ります。札幌-旭川間の特急の減便を行います。30分間隔で運転されている時間帯の「ライラック」2本を臨時列車化します。ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期に限り運転します。2021年3月のダイヤ改正で休日のみの運転とした「カムイ」4本については、運転日の更なる縮小を考えます。
札幌圏については、通勤通学客の減少する休日に普通列車10本程度を運休させます。札沼線では日中や夕方の運転本数や編成両数を見直し、動力の削減を図ります。札幌圏以外の普通列車の見直しも行います。函館線岩見沢-旭川間、室蘭線苫小牧-岩見沢間、日高線、根室線新得-池田間、宗谷線旭川-名寄間で減車を行います。函館線岩見沢-旭川間で減車するということは、電車(3両ないと走ることができない)をディーゼルカーに置き換えるのでしょうか? 函館線函館-森間では減車及び休日の運休を行います。減車や休日運休は合計20本程度行います。駅の廃止も行います。根室線釧路-根室間で1駅(糸魚沢)、宗谷線1駅、函館線5駅(池田園、流山温泉、銚子口、石谷、本石倉)の合計7駅を廃止する方向です。地元自治体と協議中です。
これらの施策により、動力費が年間約7000万円、駅の維持費用が年間約1000万円、合計約8000万円の経費が削減されると見込んでいます(人件費や清掃費については精査中)。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210915_KO_3.pdf、北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/589583、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/590545)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 夜行「ひのとり」、大阪発も登場(2025.04.23)
- 「3・3・SUNフリーきっぷ」で南海へ(2025.04.22)
- 大阪・関西万博に行ってきました(2025.04.21)
- 東京メトロ有楽町線延伸区間と東武伊勢崎線、直通運転へ(2025.04.18)
「JR北海道」カテゴリの記事
- 札幌-室蘭間高速バス、4月からほぼ半減(2025.03.31)
- 「ノロッコ号」、2026年度も運行(2025.04.15)
- 留萌線全線廃止後の交通体系(2025.04.07)
Comments