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2年ぶりの旅で長野、新潟へ(2)

 えちごトキめき鉄道の窓口で、これから使う「えちごツーデーパス」を買う。次の列車は17:49発の直江津行きなので、それまでの間、新幹線の高架下の、キハ52が展示されているところに行く。椅子が何脚か置かれているが、その椅子は「トワイライトエクスプレス」の食堂車の椅子だ。高校生が自習していた。

 発車時間が近づいてきたので、えちごトキめき鉄道のホームに行く。17:49発は糸魚川始発。それほど乗る人はいないと思っていたが、キハ122が1両で走るので(JR時代は交直流電車が走っていたが、えちごトキめき鉄道になったときにディーゼルカーになった。1両で走ることができるのもディーゼルカーにした理由のひとつである)、座席は埋まっている。次の新駅、えちご押上ひすい海岸でも高校生などが乗ってきた。途中の駅で降りる人が出たので空いた席に座り、塩尻で買った駅弁を食べる。

 直江津で新潟行きの快速(直江津18:43発)に乗り換え。E129系の4両編成だが、空いている。楽にボックスシートを占領することができる。これならこの快速で駅弁を食べたほうが良かった、と思っていたら、高田方面からの列車がやって来て、立つ人も出てくる。ボックスシートを1人で占領しているのが申し訳ないぐらい。直江津18:43発は快速といいながら、柿崎までは各駅に停まる。その間に降りていって、柿崎を出るころには元の状態になった。帰宅用の列車として機能していたのだ。柿崎から先は本来の快速になる。停車駅が少なく、結構飛ばす。柏崎から乗ってきた人は長岡で新幹線に乗り換える人が多かった。長岡からは県内の移動で乗る人が見られた。

 このままこの列車に乗って新潟に行っても良かったが、東三条で乗り換えて弥彦線に乗る。上のほうが黄色く塗られた弥彦線用の115系3両編成。いきなり高架になり、信越線から分かれる。20時過ぎの列車だが、途中駅でも意外と乗り降りがある。新幹線乗り換え駅の燕三条に到着。国鉄時代につくられた、薄暗い通路を歩いて行くが、実は改札は新幹線側にしかない。在来線は無人駅の扱いなのだ。乗る人がわずかなので寂しい新幹線ホームに行き、燕三条20:50発の「とき341号」(E2系10両編成)に乗って新潟へ。「えちごツーデーパス」なら特急券を買えば新幹線や特急に乗ることができる。

 ところでなぜ燕三条からひと駅、新幹線に乗ったのだろうか? その理由は、新潟での新幹線と在来線との対面乗り換えを試してみたかったからである。普通、新幹線と在来線を乗り換えるには、階段を上ったり下りたりする必要があり、面倒だ。ところが新潟は在来線の高架化をきっかけに改造し、羽越線の特急「いなほ」について、同一ホームでの乗り換えができるようにしたのだ。新潟に到着。向かいに停まっているのがこれから乗る「いなほ13号」。歩かないと行けないとはいえ、反対側に歩くだけなので楽だ。幸いなことに、改札(ホーム上にあるが、新幹線と在来線を乗り継ぐためには通らないといけない)もそんなに遠くはない。羽越線がフル規格新幹線、フリーゲージトレイン、ミニ新幹線になればいいのだが、実現の可能性は低い。それなら次善の策で乗り換えを楽にするこの動きは評価できる。乗り換えた「いなほ13号」はE653系の7両編成。元々は常磐線の「フレッシュひたち」用の車両で、グリーン車はなかったのだが、「いなほ」にするときに1両をグリーン車に改造した。普通車の2列分の座席を潰して1列にしている。贅沢なグリーン車だ。前後にはついたてがあり、リクライニングを倒しても迷惑にならない。グリーン車は18席あれば十分だからか、後ろのほうはグリーン車専用のフリースペースになっている。日本海を眺めるのに便利なようになっている。せっかく新潟まで来たので、同じ新潟市内の豊栄までという非常に短い区間だが、グリーン車に乗ってみた。ホテルは新潟なので、帰りは普通列車で戻ったが、新潟は高架ホームではなく、地平ホームに着いた。駅からホテルまでは飲食店もあるが、すでに閉まっているのか、人通りは少なかった。(続く)

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