芸備線に臨時列車
芸備線は一部の区間においてあまりにも利用者が少ないため、廃止の話があります。その芸備線ですが、芸備線庄原市・新見市エリアの利用促進等に関する検討会議を踏まえ、臨時列車を運行することになりました。
まずひとつは、広島からのお出かけに便利な列車。芸備線は2018年西日本豪雨災害で大きな被害を受けましたが、全線復旧後の2019年秋の行楽シーズンから走っている快速「庄原ライナー」を2021年も走らせます。運転日は10月23日から12月12日までの休日、合計18日間。ダイヤは広島10:05発備後庄原11:56着です。広島10:05発の「みよしライナー」を備後庄原まで延長する格好となります。終点の備後庄原では、駅周辺へのアクセスに便利な「庄原市街地循環『ひまわりバス』」を増便します。
国営備北丘陵公園では11月6日からナイトイルミネーションが行われます。これに合わせて、通常休日に運休している備後庄原19:23発の三次行きを休日も走らせます(もっとも、広島方面への接続はよくありません。次の列車に乗っても広島に着くのは同じです)。運転日は10月23日から12月12日までの休日、合計18日間です。
休日に広島に出かけた人の帰宅に便利な臨時列車も走らせます。運転日は10月23日から12月12日までの休日、合計18日間、三次18:37発備後庄原行きを走らせます。通常のダイヤでは広島17:05発「みよしライナー」に乗っても備後庄原方面への接続はありませんでしたが、これで夕方に広島を出る「みよしライナー」3本全てが備後庄原方面への普通列車に接続することになります。
最後に紹介するのが、芸備線を乗り潰したい鉄道ファンにとって重要な列車です。現在、芸備線の新見-三次間を明るい時間に乗り潰そうと思ったら、1往復しか使えません(夏場なら新見5:17発に乗っても良いですが、新見に泊まる必要があります)。どうしても昼間の1往復に鉄道ファンが集中します。そこで、10月23日から12月5日までの休日、合計16日間、新見-備後落合間及び備後落合-三次間に臨時列車を走らせることにしました。ダイヤは下りが新見10:57発備後落合12:21着と備後落合13:40発三次15:16着、上りが三次9:58発備後落合11:21着と備後落合12:30発新見13:54着です。備後落合では1時間以上待ちますが、この間に駅周辺の散策をしても良いでしょう。また、この臨時列車は備後落合で「奥出雲おろち号」とも接続します(下り「奥出雲おろち号」の備後落合到着は12:36着なので、新見行きには接続しません。惜しいところです)。「奥出雲おろち号」については、備後落合での接続が悪すぎるという問題がありましたが(特に上りに乗るためには、早朝に新見や三次を出ないと間に合いません)、これで解消できます。
正直言って、芸備線の備後落合付近は通学などの日常的な利用は見込めず、鉄道ファンぐらいしか乗ってくれる人はいません。廃止までの間、「青春18きっぷ」のシーズンなどに、このように新見-三次間を乗り通すことができる臨時列車を出して、特定の列車に集中しないようにするのが望ましいでしょう。今回みたいに備後落合での接続待ち時間があれば、そこで地元の特産品などを売ることもできます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211007_02_press_geibizoubi.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211008_05_press_geibi.pdf)
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