京阪間乗り換えなしの新しい近鉄の観光列車は「あをによし」
近鉄は2022年4月29日に大阪難波-近鉄奈良-京都間に新しい観光列車を走らせます。
12200系を改造してつくられるその観光列車は、「あをによし」。すでに定期運用から外れ、11月にラストランを行う予定の車両ですが、観光列車として残ることになりました。みなさんも御存じの通り、「あをによし」は奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージしたものとなっています。
「あをによし」は4両編成です。座席配置は大幅にリニューアルされ、1、3、4号車は2人用のツインシートからなっています。ボックスシートみたいに向かい合わせになるものと、窓側に45度向いたものの2種類があります。2号車は3~4人用のサロンシートのほか、軽食や飲み物などを提供する販売カウンターがあります。車両の定員は84人です。車体の色は、天平時代において高貴な色とされている紫色のメタリックとし、天平模様が施されています。なお、投資額は約3.3億円とのことです。
「あをによし」は週6日運行します。ただし、春休み、夏休み、ゴールデンウィークなどは休みなく運行することもあります。運行日は大阪難波-近鉄奈良-京都間を1往復、近鉄奈良-京都間を2往復します。かつて近鉄にも京阪間を乗り換えなしで結ぶ特急がありましたが、それが復活することになります(その当時は大和西大寺で折り返し、近鉄奈良には乗り入れていませんでした)。時間もお金もかかりますが、気分的にリッチな旅ができます。途中停車駅は大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、近鉄奈良、大和西大寺、近鉄丹波橋です。特急料金については未定ですが、停車駅は基本的に既存の特急と同じで、近鉄奈良-京都間で既存の特急のダイヤを使う以上、「青の交響曲」みたいに少々高い程度で済むのではないでしょうか?
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/awoniyosi.pdf)
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