京都市交通局、2024年度ごろに値上げで初乗り250円
京都市交通局の経営が厳しいことは以前にも記事にしましたが、一日乗車券等に続いて、正規の地下鉄、バスの運賃も値上げする方針です。
値上げは2024年度ごろに行います。現在の地下鉄の初乗り運賃は220円、市バスは均一区間で230円ですが、地下鉄は30円、市バスは20円値上げして、初乗り運賃を250円にします。かなり高い初乗りとなりますが、これが実現すれば、単年度で地下鉄は26億円、市バスは16.4億円の増収効果が見込まれます。
地下鉄は2021年度に経営改善についての計画策定が義務づけられる経営健全化団体に転落します。市バスは2023年度に経営健全化団体に転落する見込みです。ところが、経営が安定することを目指して、先ほど述べた値上げのほか、ダイヤ改正などの経費節減策も合わせて行うと、地下鉄は2024年度に(地下鉄は値上げしなくても利用者が回復すれば2024年度には経営健全化団体から脱却できるようですが、最大1377億円の累積資金不足が見込まれます)、市バスは2027年度に経営健全化団体から脱却できるとのことです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF085BD0Y1A001C2000000/、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF13567013082021000000/)
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Comments
令和06(2024)年4月ごろには京都市バスと京都市営地下鉄は値上げしません様に言うことで、
Posted by: 巽孝一郎 | 2023.09.26 05:57 PM
巽孝一郎さん、こんばんは。
* 令和06(2024)年4月ごろには
後の記事で書きましたが、地下鉄の値上げはしませんが、市バスはするようです。
Posted by: たべちゃん | 2023.09.26 10:53 PM
京都市営地下鉄の運賃について、他の鉄道に比して定期券の割引が少ないので、運賃について左の通り「市長への手紙」(https://sc.city.kyoto.lg.jp/multiform/multiform.php?form_id=4514&_ga=2.61489775.218509172.1729862102-246835026.1685446734)で提案しました。
「現行では京都市営地下鉄の普通運賃は駅間距離により5区に分かれている(https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000163782.html)が、これを更に細かくすることを提案する。
即ち、
駅間距離 普通運賃
1~3キロ 165円
4~6キロ 215円
7~10キロ 250円
11~14キロ 300円
15~18キロ 380円
19~22キロ 413円
とし、定期券の購入代金としては普通運賃の200倍を出せば6カ月の通勤定期券を購入できるよう運賃を改められたい。
即ち、1回乃至数回の利用のみとなる普通運賃を割高とし、恒常的に京都市営地下鉄を使う定期券利用者を優遇することにより、市民のための京都市営地下鉄としての役割を果たされんことを望むものである。
地下鉄事業が初期投資が巨額であり京都市営地下鉄が当初建設費等の減価償却の途上にあること等の貴庁の言い分(令和6年5月21日16時23分当方入電。市長への手紙に対する回答)は理解できなくはないが、その減価償却は日常的に京都市営地下鉄を利用する定期券通勤客ではなく、物見遊山等で単発で京都市営地下鉄を利用する人間、即ち普通運賃での利用者に主に負わせるべきである。
なお、参考までに各鉄道会社の運賃のURLを記載する。
JR https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/normal_tickets/normal_fare03.html#bhyo
近畿日本鉄道 https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/eigyoukirotei.html
京阪 https://www.keihan.co.jp/traffic/time-fare/fare.html」
なお、提案文中、「地下鉄事業が初期投資が巨額であり京都市営地下鉄が当初建設費等の減価償却の途上にあること等の貴庁の言い分(令和6年5月21日16時23分当方入電。市長への手紙に対する回答)」とあるのは、以前運賃が西日本旅客鉄道株式会社等と比べて高すぎると「市長への手紙」で提案した処、「拝復
日頃は市バス・地下鉄をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご意見を頂戴しました地下鉄の運賃につきましては、交通局が危機的な経営状況にある中、将来にわたって安定的かつ持続可能な経営を確保していくため、現在の運賃水準とさせていただいております。ご理解賜りますようお願い申し上げます。
交通局では、令和元年度からの10年間を計画期間とした経営ビジョンにおいて、市バス・地下鉄が将来にわたり市民の足としての役割をしっかりと果たしていくことを基本方針に掲げ、事業運営に努めております。
令和2年2月以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、お客様数が減少し、危機的な経営状況に直面しているところですが、引き続き、同ビジョンに掲げた基本的な方針は堅持するとともに、令和3年度に策定した「京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン【改訂版】」に基づき、更なる経費の削減や、収入増加策、民間事業者との連携など、できる限りの取組を進めております。
地下鉄事業は、初期投資が巨額で、開業当初は支払利息や減価償却費の資本費負担が大きいことから、長期的に収支の均衡を図っていく事業です。京都市営地下鉄は、当初建設費等の減価償却の途上にあることに加え、コロナ禍によるお客様数の減少により、近年、経常損益は赤字決算が続いていますが、経常損益から現金の支出を伴わない費用(減価償却費等)を除いた現金収支(償却前損益)では、黒字を計上できており、ゆっくりではありますが、着実に収支均衡への歩みを進めています。
今後も、公営企業として市民の足を守っていけるよう、経済性の発揮と公共の福祉の増進を両立させながら、京都の公共交通全体の利便性を向上する観点に立って、ひとと公共交通優先の「歩くまち・京都」を牽引する役割を担ってまいります。
今後とも、市バス・地下鉄をご利用いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
敬具
京都市長 松井 孝治
交通局
(運賃制度について)
企画総務部企画調査課
TEL:075-863-5061
FAX:075-863-5069
(民営化等について)
TEL:075-863-5031
FAX:075-863-5039
なお、このメールアドレスは送信専用であり当メールに返信いただいてもお答えはできませんのでご注意ください。
」と回答があったことを受けてのことです。
Posted by: 山城守 | 2024.10.25 11:42 PM
山城守さん、おはようございます。この記事は結構インパクトがありましたが、2024年度の今になっても今のところ、値上げの具体的な話はありません。
* 京都市営地下鉄の運賃について、
京都の場合、観光客の利用も多いですから、観光客にそれなりの負担をしてもらうというのもあるでしょう。特にキャパの小さいバスについては大幅な値上げを行い、遅れの元となるバス車内での現金での支払いを減らすことを考えても良いでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2024.10.26 07:28 AM
JR木幡駅からJR山科駅までの普通運賃が330円(営業キロ:16.1km)(https://mydia.jr-odekake.net/cgi-bin/mydia.cgi)、六地蔵・山科駅間が260円(駅間距離7.0km)(このページ(https://data.city.kyoto.lg.jp/resource/?id=125)のファイル)と、普通運賃でいけばJR木幡からJR山科まで乗るより京都市営地下鉄東西線で六地蔵から山科まで乗る方が安いのに、通勤定期券6カ月でいくとJR木幡駅からJR山科駅までが47,520円(https://preorder-teiki.jr-odekake.net/jw/pc/P_KeiroSelectAction)、京都市営地下鉄東西線の六地蔵・山科間が59,400円(https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000240761.html)と、定期券(6カ月通勤)にするとJR木幡駅・JR山科駅間の料金よりも京都市営地下鉄東西線六地蔵・山科駅間の方が高くなるのが可笑しいと思って、京都市に前期意見を出しました。
各鉄道会社において普通運賃の何倍出せば定期券(6カ月通勤)を買えるかは左の通りです。
西日本旅客鉄道株式会社(京都・奈良間)
計算式
定期券購入費(110,880円)÷普通運賃(720円)=154倍
(普通運賃の出典(https://mydia.jr-odekake.net/cgi-bin/mydia.cgi)、定期券購入費出典(https://preorder-teiki.jr-odekake.net/jw/pc/P_KeiroSelectAction))
近畿日本鉄道(241~251キロ程)(なお、定期券購入費は246~250キロ程)(https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/eigyoukirotei.html)
406730円÷3690円=110,224932249倍
京阪電鉄(淀屋橋・出町柳間)(このサイト(https://www.keihan.co.jp/traffic/time-fare/fare.html)の「淀屋橋」(https://www.keihan.co.jp/traffic/station/assets/pdf/fare/010.pdf)をクリックして出てくる表)
99,200円÷ 490円=202.448979591倍
京都市営地下鉄(六地蔵・国際会館間)(https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000240761.html)
80,840円÷360円=224.55555555倍
こうしてみると、如何に京都市営地下鉄の定期券料金の対普通運賃比(定期券の料金を普通運賃で割った時に出る数値)が他の鉄道会社に比べて大きいかが判ります。
Posted by: 山城守 | 2024.10.26 08:16 PM
山城守さん、おはようございます。
* JR木幡駅からJR山科駅までの普通運賃が330円
JRの定期代は、かなり割安となっています。大体半分ぐらい乗れば、元が取れます。
* 近畿日本鉄道(241~251キロ程)
JRと同じ区間(京都-近鉄奈良間)にして計算すると、134360÷760=176.8ということになります。
Posted by: たべちゃん | 2024.10.27 07:57 AM