シーサイドラインが「上瀬谷ライン」参画を拒否
相鉄の瀬谷と上瀬谷通信施設跡地にできるテーマパークとを結ぶ新交通システム、「上瀬谷ライン」。この「上瀬谷ライン」ですが、同じ横浜市内の第三セクター、シーサイドラインが参画することが想定されていました。
ところがそのシーサイドライン、以前にも記事にしたとおり、参画に否定的でした。そして、その考えは変わりませんでした。16日に新交通事業への参画について検討する会議を開き、参画しないという結論を出したのです。
なぜそういう結論になったのでしょうか? 理由はいくつかあります。(1)横浜市が計画するテーマパークについて、新型コロナウイルスの影響を踏まえた検証が乏しいこと (2)2027年に開催される国際園芸博覧会に間に合わないこと (3)横浜市の考えている収支計算の前提がシーサイドラインの認識と異なっていること (4)リスク対応策が具体的でないこと などです。一応、シーサイドラインは参画を再検討する条件も挙げていますが、結構厳しいです。(1)新交通を横浜市北西部の拠点駅に延伸すること (2)新交通の採算が取れること (3)収支が悪化した場合に横浜市が補填すること などです。
横浜市の第三セクターで、本来なら拒否されることはないシーサイドラインに拒否されてしまったら、本当に厳しいです。2027年の国際園芸博覧会はシャトルバスでしのぎ、新交通システムは長期的な課題と考えたほうがよいでしょう。
(追記)
結局横浜市も、国際園芸博覧会開催までの新交通システムの整備を断念し、バスなどの代替手段を検討していくことになりました。新交通システムの整備は跡地にできるテーマパークができるときに改めて検討することになります。
(参考:東京新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/143163、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211210/1000073617.html)
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