小田急、ICカードなら年中子供50円
子供の運賃は大人の半額が普通なのですが、小田急は2022年春からそうではなくなります。ICカードを使えば、全区間一律50円になるのです(通常の運賃は大人の半額のままです)。小田原まで行っても50円です。しかも、イベントのような単発のものではなく、いつでも一律50円です。子供運賃を持続的に大人運賃の半額以下にするのは、全国の鉄道で初めての取り組みです。
なぜそういうことをしたのかと言えば、小田急を子育てしやすい沿線にしていくためです。それを具体化したのが、子供一律50円というわかりやすい施策です。子供との電車を使ったお出かけがしやすくなりますし、大人からはきちんと運賃をもらうことができます。子供だけの乗車でも一律50円なので、小田急を使ってもらってファンになってもらうこともできます。小田急によれば今回の子供運賃の値下げにより、約2.5億円の減収になりますが、新型コロナウイルスの影響で大幅に売上が減った2020年度でも運輸収入が810億円ありますから、全体からすると大した金額ではありません。沿線に子育て世帯が住み、お出かけのときにグループの商業施設を使ってもらうことで、会社全体として減収分を穴埋めする考えのようです。
また、子供の運賃が一律50円になることに伴い、定期券やフリー切符などについても、一部を除いて価格を見直す予定です。
(参考:小田急ホームページ https://www.odakyu.jp/news/o5oaa10000020qp8-att/o5oaa10000020qpf.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211109/k10013339511000.html、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASPC85PY7PC8UTIL01Z.html、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/odakyu50yen/)
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