板谷峠がトンネルになったら普通列車はどうなるのか?
奥羽線庭坂-関根間の板谷峠に長さ23キロのトンネルを掘るという話があります。このトンネルはフル規格でつくられ、時速200キロ以上で走ることができます。カーブも新幹線規格で半径4000メートル以上です。事業費は以前より若干安くなり約1500億円、建設には15年かかります。着工前には調査期間も要りますから、20年程度かかると考えられています。完成すれば、山形新幹線が安定的に走行できるとともに、所要時間が十数分短縮されます。
当然、トンネルが開通すれば、福島-米沢間ノンストップの山形新幹線はトンネルを経由します。それでは、普通列車はどうなるのでしょうか? まず、トンネルの区間にある板谷、峠、大沢の3駅から考えます。この3駅の1日当たりの利用者は数人から十数人のレベルなので、この人数のためにわざわざ線路を維持する必要はないでしょう。ただ、利用者が皆無というわけではないので、代替のバスは用意しないといけないでしょう。峠は県道からも外れているので、かなり時間はかかるでしょうが。
それでは、残る笹木野、庭坂、関根の3駅はどうでしょうか? 板谷峠にトンネルができても、トンネルの前後は在来線を使いますので、この3駅は関係がありません。駅としては残ります。特に、福島県内の笹木野、庭坂の2駅は普通列車を廃止すると福島県の賛同を得ることはできないので、普通列車は残るでしょう。残る関根は、利用者が少なく、また板谷、峠、大沢を通る代替バスが走る県道沿いにあることから、そのバスに任せるかもしれません。こうなると、列車交換用のものを除いて、庭坂-米沢間を走る普通列車は要らなくなります。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/shinitaya200/)
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