山手線、京浜東北線のワンマン運転は2025~2030年ごろに実施か?
大都市でも地下鉄などではワンマン運転をしているところはありますが、JRでワンマン運転を行っているところはローカル線です。ところが以前にも書きましたが、JR東日本は京浜東北線といった東京の主要路線でもワンマン運転を考えています。
ほかに首都圏でワンマン運転を考えている路線は、山手線、根岸線、南武線、横浜線、常磐線(各駅停車)など。ただ、現状のままではワンマン運転できません。車両や駅の工事が必要です。ATACSやATOを導入し、輸送の安定化を図り、需要に応じた柔軟な運行ができるようにします。ATACSが導入される区間は、山手線と京浜東北線大宮-東神奈川間。ATOが導入される区間は、山手線、京浜東北線、根岸線、常磐線(各駅停車、綾瀬-取手間)です。常磐線(各駅停車)のATOはすでに2021年3月に整備されています。また、ATACSが導入される山手線、京浜東北線大宮-東神奈川間については、高性能のATOを導入します。ATACSの無線を活用し、地上装置・車上装置間で信頼性が高くリアルタイムな連携ができるようになるからです。この連携によって、遅延回復や列車群制御による省エネ運転など、線区トータルでの効率的な運転を行います。
このような準備をしてから、ワンマン運転を行います。ATACS導入及びATO高性能化は2028~2031年ごろの使用開始を目指します。ATO導入及びワンマン運転は2025~2030年ごろの導入に向けて、線区ごとに準備を進めていきます。山手線など首都圏の主要路線でも、2020年代後半にワンマン運転が始まるのです。そして、これらの路線では、将来的に運転士もいないドライバレス運転を目指します。最初は先頭車の運転席に運転士の資格がない係員を乗せ、緊急時には運転停止を行いますが、さらには運転席にも座らなくなり、車内に避難誘導等の係員が乗り込むだけになります。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/20211207_ho03.pdf)
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