2022年3月ダイヤ改正発表(2)(JR東日本在来線)
JR東日本は新幹線の減便を行いましたが、在来線も減便を行います。特急も首都圏の通勤列車も減便されます。運転を取りやめる特急列車、運転区間を短縮する特急列車、臨時列車となる特急列車があります。「成田エクスプレス」では上下合わせて25本が運転区間を短縮します。池袋や大宮発着の「成田エクスプレス」がなくなるのです。首都圏の通勤列車も一番運転本数の多い、朝のラッシュ時の運転本数を減らします。
首都圏では、朝の通勤時間帯に使うことのできる特急を増発します。新設の「スワローあかぎ4号」、「さざなみ4号」、新宿到着が8:42に22分繰り上げられる「かいじ2号」が該当します。「湘南」が新たに大崎に停まるようになります。一部の「湘南」、「あずさ」、「かいじ」が東京発着になり、一部の「ひたち」、「ときわ」が品川発着になります。休日の常磐線特急は全て品川発着になります。千葉に停まる「成田エクスプレス」が増えます。現行の上下合わせて7本から29本に増えます。「あずさ」や「かいじ」については、停車駅が追加されます。立川、上諏訪には全ての列車が停まります。房総への特急、「しおさい」、「さざなみ」、「わかしお」は列車や曜日によって指定席の号車が違っていましたが、それを編成ごとに統一し、一部の列車では指定席を拡大します。「いなほ」は1往復が7両編成からグリーン車のない4両編成になります。
常磐線から品川に直通する列車が増えます。日中に走っている特別快速が激減し、取手-土浦間は20分間隔となります(全て品川直通)。土浦では上野方面の列車(10両編成のものが増えます)と水戸方面の列車(5両編成)を乗り換えることになります。同じホームで乗り換えます。南武線は休日、快速の運転時間が拡大します。そのほか、快速を各駅停車に格下げする動きが見られます。東北線(小山-黒磯間)、日光線にE131系が投入されます。東北線宇都宮-黒磯間と日光線は全ての車両がE131系で運転されます(宇都宮-黒磯間ではグリーン車付きの普通列車がなくなります)。E131系が投入される区間のほか、八高線や川越線(川越-八王子間)では、ワンマン運転を行います。これらの区間では、全ての扉から乗り降りできます。八高線高麗川-高崎間でも、ワンマン列車を含めて全ての列車で全ての扉から乗り降りできます。八高線や五日市線では、中央線快速との直通運転を取りやめます。相模線(E131系に統一されます)も横浜線との直通運転を取りやめます。
仙石線では日中、毎時4本の普通列車が走っていますが、それを3本に減らします。しかし、3本とも松島海岸に行くことができます(松島海岸発着の列車ができます)。また、石巻まで行く普通列車が減り、2時間間隔が開くときもあります。仙石線では、休日ダイヤの設定も行います。磐越西線は日中を中心にパターン化します。快速「あいづ」は全て4両編成になります。会津若松-喜多方間の列車は全てディーゼルカーになり、快速「あがの」は普通列車になります。福島のアプローチ線新設工事に伴い、日中の福島-庭坂間で普通列車の運行を取りやめ、バスでの代行輸送にします。3本が該当します。仙台空港鉄道は14時台に1往復を増発し、朝夕は概ね30分間隔、日中は概ね20分間隔となります。山田線の下り始発は盛岡11:06発の快速でしたが、これを6:32発の普通に変更します。代わりに盛岡20:11発(現行ダイヤ)は上米内止まりになります。改正後の最終は盛岡17:46発です。上り始発は宮古5:00発から6:45発になります。山田線では11月、列車の空転による遅れを防ぐため、宮古5:00発の始発を上米内止まりにして、上米内からは別の列車を走らせていました。このことを踏まえたダイヤ改正なのかもしれません。北上線の平石、矢美津の両駅が廃止になります。奥羽線の湯沢-秋田間も午後はパターンダイヤになります。
快速「信越」が廃止され、直江津-長岡間にE129系の快速を走らせます。羽越線の村上-鶴岡間ではGV-E400系に統一され、ワンマン運転を開始します。北越急行では、超快速1往復が廃止になり、1日20往復が19往復になります。超快速は直江津方面行き1本のみになるようです。また、2両編成で走る列車の一部について、1両での運転となります。えちごトキめき鉄道は、夜間を中心に一部の列車の運転取りやめ、運転区間短縮、編成の短縮を行います。休日に運転している臨時快速の停車駅に春日山を追加します。小海線などでワンマン列車が増えます。しなの鉄道は、以前にも書いたように、通勤通学の利用者が少ない休日について、運休する列車を増やします。新車のSR1系を増やし、約4割の車両が新車になります。なお、軽井沢-小諸間の増便運行は継続します。
(追記)
この2022年3月12日のダイヤ改正で、JR東日本から115系が引退しました。新潟地区での定期運行が終了したのです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/timetable/、https://www.jreast.co.jp/press/2021/morioka/20210929_mr01.pdf、仙台空港鉄道ホームページ https://www.senat.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/b78541606be570ce06cd49322a93fd88.pdf、北越急行ホームページ https://hokuhoku.co.jp/press/20211217.pdf、えちごトキめき鉄道ホームページ www.echigo-tokimeki.co.jp/userfiles/elfinder/211217_220312_daikai.pdf、しなの鉄道ホームページ https://www.shinanorailway.co.jp/news/2022dia_pr.pdf、マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20220312-2291845/)
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