2022年3月ダイヤ改正発表(4)(JR西日本在来線のうち北陸、関西地方)
「サンダーバード」、「しらさぎ」、「くろしお」、「こうのとり」、「きのさき」、「はしだて」、「スーパーはくと」については、観光での利用に便利な週末(金~日曜日、祝日)のみに運転する列車を設定します。「はるか」は引き続き、日中の列車を中心に運休を継続します。ただし、「はるか7号」と「はるか10号」は運転を再開します。
こちらも強化するのは通勤特急。阪和線では、「くろしお6号」の時刻を見直します。「はるか」と合わせて、日根野発時刻で見ると、20~30分間隔で新大阪方面への特急が走ります。「くろしお」などで全車指定席化を行い、「サンダーバード」、「しらさぎ」(9両編成のもの)の指定席を1両増やします。その指定席を気軽に利用できるよう、「e5489 チケットレスサービス」(在来線)の拡充を行います。期間限定で500円均一となるものもできます。また、全車指定席の列車では、指定席特急券を買えば、定期券でも乗車できるようになります。
七尾線では「能登かがり火9号」、「能登かがり火10号」の運転を取りやめます。普通列車も大幅に見直し、平日、休日ともに本数が減ります。氷見線では全列車、ワンマン運転を行います。あいの風とやま鉄道では新駅、新富山口が開業します。2両や3両で走っていた一部の列車が4両編成になります。一部の列車が糸魚川まで乗り入れていましたが、それを泊発着に短縮するものがあります。糸魚川-泊間はえちごトキめき鉄道のディーゼルカーが走ります。
近畿エリアでは朝通勤時間帯のJR京都線、JR神戸線、大阪環状線、大和路線、阪和線で運転間隔を均等化します。全体的に見ると本数が減っています。「Aシート」は全車指定席になります。定価は840円と結構高いですが、「e5489 チケットレスサービス」なら期間限定で指定席料金を500円にします(「新快速3号」は450円)。そして、昼間の本数は引き続き減ります。減る区間は琵琶湖線米原-草津間、湖西線近江舞子-近江今津間、草津線草津-貴生川間、嵯峨野線亀岡-園部間、学研都市線木津-同志社前間、桜井線奈良-桜井間、和歌山線王寺-高田間、紀勢線箕島-御坊間、JR宝塚線新三田-篠山口間、加古川線加古川-厄神間、姫新線姫路-播磨新宮間です。いずれも日中、1時間2本から1本に減ります(区間によっては平日のみのところもあります)。この中で影響が一番大きいのは琵琶湖線。1時間に1本になるのは新快速なのです(普通はこれまで通り1時間に2本です)。静岡地区の「ホームライナー」同様、「青春18きっぷ」愛用者には厳しいダイヤ改正です。大阪環状線などで最終が繰り上げられ、昼間や夜間の列車も見直されます。阪和線の日中に走っている区間快速は熊取発着となります。夕方以降は日根野-和歌山間の快速が減ります。また、おおさか東線では普通列車が全て221系で運転されます。桜井線、和歌山線では日中、奈良-和歌山間を直通する列車が走っていましたが、これを見直し、王寺-和歌山間の運転とします。
(追記)
この2022年3月12日のダイヤ改正で、奈良線から103系が撤退しました。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2021/12/page_19144.html、あいの風とやま鉄道ホームページ https://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/de0bb7113536d91e45997c0e391e9c0e.pdf、JTB時刻表 2022年3月号、J-CASTニュース https://www.j-cast.com/2022/03/14433031.html?p=all)
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