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無人駅に駅員がいる?

 無人駅がどんどん増えています。ところがJR西日本の岡山地区では、無人駅のはずの駅に、駅員がいます。どういうことでしょうか?

 駅員の正体はJR西日本の社員。新型コロナウイルスの影響で、出社する社員を減らし、必要な事務はテレワークですることが求められました。しかし、自宅で仕事をするのも難しいです。社内のネットワークにはつながっていませんし、家族がいる中で仕事はしづらいです。

 そこで目をつけたのが、無人駅。多くの場合、無人駅もかつては駅員がいました。駅員がいたということは事務を行うための駅舎が必要です。無人駅になってもその駅舎はそのまま残っているところが結構あります。机や電話などの事務用品が残っていて、ノートパソコンにLANケーブルをつなげば社内のネットワークにつなぐことができます。その駅舎をサテライトオフィスとして活用することにしたのです。無人駅の中には無人化に伴い駅舎をコンパクトなものに立て替えたもの、あるいは地方自治体に譲渡したものがあり、全てを使うことができませんが、岡山支社管内で13駅がテレワークの場所として使われることになりました。社員は希望すれば自宅に近い駅でテレワークをすることができます。9時ごろに駅に来て、18時ごろに帰ります。

 テレワークをする社員は間接部門の社員なので、基本的には駅業務をすることはありませんが、緊急事態が発生したときはテレワーク中の社員が対応します。本来の担当の社員が現場に向かうと時間がかかりますが、テレワーク中の社員に頼めばすぐに対応できます。また、適度に建物を使うことによって、建物そのものがきちんと維持されます。使わないと建物も朽ちていくのです。

 元々は新型コロナウイルスの感染が広がったため、緊急避難的に始まった無人駅でのテレワークですが、追加費用はほとんどかからず、社員がいるというメリットが大きいため、新型コロナウイルスが収束しても無人駅でのテレワークを続ける予定です。
(参考:文春オンライン https://bunshun.jp/articles/-/51143)

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Comments

これは良いアイデアだと思います。

間接部門の社員は本社やオフィス以外を知らない事が多く、無人駅の老朽化、破損個所の補修などを電話等で連絡してもすぐに対応してくれないことも多いです(本当に必要な修繕をお金の無駄だと思っている社員もいる程です)。人がいることでそういった箇所の発見、補修も容易になりますし、駅も荒れないで済みます。

他のJR各社も導入してほしいです。

Posted by: ゆめ | 2022.01.23 11:25 AM

 ゆめさん、こんばんは。

* 間接部門の社員は本社やオフィス以外を知らない事が多く、

 間接部門の社員にとっても現場を知ることができ、いい勉強になるでしょう。メリットは大きいです。

* 他のJR各社も導入してほしいです。

 ほかのJRも導入する価値はあるでしょう。また地元の市役所に貸して、出張所にするのも良いでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2022.01.23 05:28 PM

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