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「名鉄西尾・蒲郡線に関する連携合意書」を締結

 名鉄西尾・蒲郡線の一部区間(西尾-蒲郡間)は利用者が少ないため、以前から廃止の話が出ています。それに対して地元の西尾市、蒲郡市は2010年度から支援を始め、2025年度まで続くことが決まっています。西尾市が約1.5億円、蒲郡市が約1億円を毎年負担します。この区間の経常赤字額は約7.9億円なので、1/3程度を穴埋めしているということになります。

 当然ながら、このローカル線も新型コロナウイルスの影響を受けています。そこで、西尾市、蒲郡市、名鉄の三者は路線の魅力向上と収支改善を目的とした新たな取り組みをより推進するために2021年12月17日、連携合意書を締結しました。吉良吉田に停まっている車両の中で調印式が行われました。

 3月ごろからは、主に蒲郡線において、6000系ワンマン車両のうち1編成に白帯を巻いて走らせます。白帯の塗装は、かつて「パノラマカー」の7000系車両、7700系車両に見られました。有料特急専用車両の識別のため、1982年に登場したもので、西尾線・蒲郡線でも見られました。

 あと4年は西尾線・蒲郡線が存続しますが、その4年の間に抜本的な解決策を取らないと、また同じ話が繰り返されます。特に問題なのは、「manaca」が使えない吉良吉田-蒲郡間。輸送密度も低く、2019年度の数字で1854人です。2020年度や2021年度は新型コロナウイルスの影響でさらに落ち込むことでしょう。まだ西尾-吉良吉田間の輸送密度は4649人(2019年度)ありますので、バスに置き換えるには厳しいところですが、吉良吉田-蒲郡間は沿線自治体からの補助が打ち切られたら、廃止になっても仕方がないとも言えます。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/12/06/211206nishigamagouisyo.pdf?_ga=2.50377003.303431695.1638777262-1731721230.1629018096、https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/12/17/211217nishigamashiroobi.pdf、鈴木将浩のまったり活動ブログ https://suzukimasahiro.jp/archives/2392、蒲郡市ホームページ https://www.city.gamagori.lg.jp/uploaded/attachment/81128.pdf)

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