根室線富良野-新得間、地元が鉄路存続を断念
根室線富良野-新得間は、利用者が極めて少ないため、JR北海道としては廃止したいと考えています。もし鉄路を維持したいのなら年間10.9億円の維持管理費を負担することを求めていました。
この富良野-新得間について、沿線の4市町(富良野市、南富良野町、占冠村、新得町)は28日に開いた会合で鉄路の存続を断念し、バスに転換することを決めました(以前の話にもありましたが)。国の財政支援が期待できず、維持管理費を負担するのが厳しいと考えたからです。これにより、2016年の台風で大きな被害を受けた東鹿越-新得は復旧させないまま、廃止ということになりました。また、富良野-新得間の存続断念により、JR北海道が廃止を考えている路線のうち、まだ結論が出ていないのは、留萌線の深川-留萌間のみになります。
すでに沿線4市町村はバスのルートや運行ダイヤについての検討を始めていて、JR北海道からもらう支援金についても具体的な協議を進めます。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220128/7000042807.html)
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Comments
こう決めた以上、富良野市、南富良野町、占冠村、新得町は頭を切り替えて地元客にも観光客にも使いやすいバス路線をバス会社と共同で創ってほしいです。
自治体の中にはバス転換を「敗北」のように考えてバス路線の経営に全く参加せず、結局はバス路線が無くなり、「住む所」として選択されず、人口が減少し、衰退につながっている所が多いです。
バスは鉄道より小回りが利きます。
自治体が頭を切り替え、バスを活かせるかどうかが今後の自治体、バス路線双方の運命を決めると思います。
Posted by: 小春 | 2022.01.30 09:03 PM
コメント欄に書き込むのは、久しぶりかと思います。
(記事は毎回見ています。)
この区間ですが、台風被害で一部区間が不通となるほんの2ヶ月ほど前(2016年7月上旬)に初めて乗車しました。
旭川と帯広を結ぶ快速「狩勝」でありながら1両編成で客もまばらで、利用者はやはり少ないな、と思っていた矢先に台風で不通となり、復旧は正直難しいのでは?と思っていたら、やはりそのとおりとなる見込みですね・・・
「乗れる時に乗っておく」を改めて実感したニュースでありました。
Posted by: hanwa0724 | 2022.01.30 09:44 PM
小春さん、おはようございます。
* バスは鉄道より小回りが利きます。
その特性を活かして、地元の人に使いやすいバスをつくらないといけないでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2022.01.31 05:50 AM
hanwa0724さん、おはようございます。
* 旭川と帯広を結ぶ快速「狩勝」でありながら
都市間列車でこの状態なら厳しいでしょう。
* 「乗れる時に乗っておく」を改めて実感した
私もそのような経験はあります。
Posted by: たべちゃん | 2022.01.31 05:58 AM