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阪神、7月に磁気定期券の発売を終了

 阪神は3月と7月の2段階に分け、障害者用など特殊なものを除いて、磁気定期券の発売を終了します。IC定期券に一本化されます。

 まず3月14日に、10駅にある自動定期券販売機において磁気定期券の発売を終了します。その後、7月31日に、6駅にある係員定期券発売所において磁気定期券の発売を終了します。8月以降も障害者用など特殊なものは、係員定期券発売所で発売します。一部例外を除いて磁気定期券を廃止するのは、京阪に続いてのことで、ほかの関西の鉄道会社でもIC定期券への移行を勧めています。

 なぜ磁気定期券を廃止するのでしょうか? 磁気の切符には大きな弱点があります。インターネットで購入することができないのです。有料の特急がない阪神では必要ないかもしれませんが、特急券などはインターネットで発売すると、磁気の切符では対応できません。印刷した紙やスマートフォンの画面で対応するか、駅で磁気の切符に替える必要があります。駅の窓口で替えるのなら、切符売り場の人員を減らすことはできません。「みどりの窓口」みたいなものも残す必要があります。自動改札もネックです。磁気の切符に対応するには、複雑な機構が要求されます。保守にもお金がかかり、券詰まり等のトラブルもあります。ICカード専用ならその心配は要りません。

 QRコードは今のところ処理時間が若干かかるので、近距離の切符には不向きです。阪神も、当分の間は普通乗車券等は磁気の切符です。ただ、近鉄はこの春からQRコードでの切符を発売しますし、長距離のものから順々に磁気ではない切符が普及していくのかもしれません。
(参考:阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20220131-unyu-jikiteikikennhaisi-2.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/115061)

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