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トンネル施工のため陸羽西線約2年間運休

 新庄と余目とを結ぶ陸羽西線。この陸羽西線ですが、5月14日から約2年間運休します。

 なぜ運休するのかと言えば、道路トンネルの建設に支障するため。陸羽西線には並行して国道47号が走っていますが、脆弱なところがあるので部分的に地域高規格道路の建設が進んでいます。新庄酒田道路というもので、これから取り上げる高屋道路もそのひとつです。

 高屋道路の高屋トンネル(仮称)は、陸羽西線古口-高屋間のトンネルの真下を通ります。鉄道トンネルのすぐ下を道路トンネルが通るため、道路トンネルの工事期間中、列車が通常通り走行しても問題がないかが気になります。国交省主催の学識者等による施工技術検討委員会で安全対策の検討を行い、かつJR東日本でも検討した結果、工事期間中の列車運行の安全対策には技術的な課題が多いという施工技術検討委員会での意見を元に、陸羽西線の全列車の運転を取りやめ、バスで代行輸送することにしました。

 運転を取りやめる期間は5月14日から2024年度中までの約2年間、陸羽西線の全列車が対象になります。酒田まで直通する列車は余目-酒田間も運休します。代わりに新庄-余目・酒田間で代行バスが走ります。代行バスのダイヤは後日発表されますが、利用者の多い朝夕は本数を増やす予定です。代行バスは列車よりも遅く、交通事情により代行バスが遅れて接続が上手くいかないこともあるようです。運賃は列車と変わりません。

 このように約2年運休という思い切った措置がとれるのは、陸羽西線の利用者が少ないからです。2020年度の輸送密度は163人、新型コロナウイルスの影響がない2019年度でも343人です。JR東日本の路線の中では、山田線に次いで2番目に数字が悪いです。約2年間のバス代行輸送はある意味実験でしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20220222_s01.pdf、https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2016-2020.pdf、一般国道47号 高屋道路ホームページ https://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/ir/hyouka/takaya/160930youten2-3takaya.pdf)

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Comments

代行バスになる措置は会社の方針ですから問題ないとは思います。

沿線の自治体のみなさんは気づいた方がいいです。この判断がどういったことを意味しているのかという事を。高規格道路が生活に必要だった鉄道を廃止に追い込み、結果として不便になり、住む場所として選ばれなくなってしまう地域が続出していることを。

代行バスの利用者をいかに確保するか、どうやったら地元利用者が育つのか、どうやったら他地域の方に利用してもらえるのか。自治体の皆さんは行動を起こすべきかと思います。

JR東日本に一任では将来ひどい目にあうのではないかと思っています。

早目の行動と対策が必要でしょう。

Posted by: まつり | 2022.02.24 06:15 AM

 まつりさん、こんばんは。

* 沿線の自治体のみなさんは気づいた方がいいです。

 確かにこの程度の需要では、たとえ第三セクターでも鉄道を維持するのは難しいです。純粋な民間会社のJR東日本に維持させるのはさらに難しいです。

 山形県や沿線自治体は、お金を負担して鉄道を維持するか、それともバス転換するか考えないといけないでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2022.02.24 10:26 PM

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