北海道新幹線長万部-余市間、新幹線開業前に廃止か?
北海道新幹線が開業すると、函館-小樽間はJRから分離されます。このうち、貨物列車の運行がなく、旅客需要も少ない長万部-余市間はバスに転換することが決まっています。余市-小樽間は輸送密度が現時点で2000人以上あることから、余市町はこの区間の存続を強く主張しています。小樽市は住民説明会を行ってから判断するため保留している段階ですが、小樽市にとっては市の西部から鉄道が消えるだけですから、町そのものから鉄道が消える余市町とは違って、どうしても残したいという考えはないでしょう。
さて、長万部-余市間では別の動きがあります。長万部町や倶知安町からは、新幹線駅の整備やまちづくりの観点から、早期の廃止を求めています。新幹線開業前に鉄道を廃止してバスに転換するのです。鉄道が廃止されることが決まっているならば、わざわざその廃止される鉄道のために道路を立体交差にする必要もなくなります。合理的な話なので、新幹線開業前に長万部-余市間が廃止されることも十分あり得るでしょう。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2022/02/10/354122.html)
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Comments
長万部、倶知安町の言っている事、良くわかります。
両町には新幹線及び転換後のバスをきちんと活かせる街づくりをすることを望みます。
新幹線やバスのネットワークの維持、改善(経路も含む)を続けられるかどうかは今後の両町の運命を左右するでしょう。
ただ在来線を無くすだけではなく、転換後のバスも業者任せではなく、住むところとして選ばれるような街づくりをしてほしいところです。
Posted by: リリィ | 2022.02.12 04:10 PM
リリィさん、こんにちは。
* 長万部、倶知安町の言っている事、良くわかります。
函館線はあと10年弱で廃止になりますが、新幹線は半永久的に残ります。賢明な判断でしょう。
転換バスはただ単に現在の函館線をトレースするだけでなく、現在の実情に合わせていく必要があります。実際に運営するのは民間のバス会社でしょうが、そこに確実に地元の要望を伝える必要があります。
Posted by: たべちゃん | 2022.02.13 02:17 PM