函館線余市-小樽間も廃線へ
2030年度末の北海道新幹線札幌延伸により、函館線函館-小樽間は並行在来線とされ、JRから分離されます。このうち、旅客需要は少ないとしても貨物列車がある新函館北斗-長万部間はともかく、長万部-小樽間では貨物列車はなく、純粋にローカル需要だけで勝負しないといけません。小樽に近いため需要がある余市-小樽間はともかく、長万部-余市間は新幹線が開業する前に廃止することを考えています。
残るは余市-小樽間。それなりに需要があるため、新幹線の話がなければ何の問題もなく存続しているところです。このクラスで厳しいのなら、もっとほかに廃止になっても文句が言えない区間はごろごろしています。ところが、新幹線開業とともにJRから分離されるので、鉄道を残すならばその分の赤字を地元が負担しないといけません。そこでこの区間の存廃について、北海道と沿線自治体の小樽市、余市町が協議を行ってきました。3者は26日に協議を行い、バスに転換することで合意しました。この区間も廃止になることになったのです。函館線が廃止になったら町から鉄道が消える余市町はともかく、小樽市にとっては鉄道の廃止は一部分だけの問題に過ぎなかったのでしょう。
(参考:共同通信ホームページ https://nordot.app/880285558957457408?c=39546741839462401、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/caa7c6e4d3a077ed89f5e25847ae9f75744d79e9)
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Comments
鉄道の問題はこれでいいのかもしれません。
余市町、鉄道の維持負担は免れました。
しかし、これで終わりではありません。
公共交通(バス)が活きる街づくりをしないといけません。バスを活かせるかどうかで小樽市、札幌市のベッドタウンとして存続できるかどうかが決まると思います。
世間の注目は鉄道の存続・廃止までですが、街が取り組むべきことは鉄道廃止後も住む場所としても選んでもらえる下地を作る事です。
これからが本当の余市町の試練だと思います。
Posted by: ゆめ | 2022.04.09 12:49 AM
ゆめさん、おはようございます。
* しかし、これで終わりではありません。
バスがなくなっても町に住んでいる人はいるのですから、公共交通の充実は欠かせないことでしょう。鉄道というわかりやすいものがなくなるので、観光客を呼び込むのもバスが不可欠です。
鉄道でもそうだったのですが、公共交通の充実のためには隣の小樽市から協力を引き出すことが欠かせません。小樽市にとって小樽から西の交通は重要性が低いのですが(そのため小樽市は鉄道存続の意欲が薄かったです)、バスでもそれを繰り返されては困ります。
Posted by: たべちゃん | 2022.04.09 07:43 AM