JRの切符で高速バスに乗車可
牟岐線阿南以南は列車の本数が少ないので、2019年3月から並行して走る高速バスに乗ることができるようになっています。本来なら大阪への高速バスなので徳島県内だけでの利用はできませんが、阿南-甲浦間に限り、途中での乗り降りができるようになっています。路線バスとして使えるようになっています。
しかし、JRの切符で高速バスに乗ることはできません。別々にお金を払う必要があります。そこで、徳島バスとJR四国は3月3日、地域における一般乗合旅客自動車運送事業及び銀行業に係る基盤的なサービスの提供の維持を図るための私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例に関する法律第9条第1項の規定に基づき、国交相へ認可申請を行いました。4月1日から実施予定となっています。バス同士ならともかく、バスと鉄道の組み合わせは初めてです。なお、対象となるバス停・駅は、阿南駅、橘営業所(駅は阿南橘)、由岐、日和佐、牟岐、浅川の6か所です。
この申請は認可されたので、JRの切符(定期券を含みます)でそのまま高速バスに乗ることができます。阿南などで鉄道とバスを乗り継ぐときも、JRの切符でそのまま高速バスに乗ることができるので、乗り換え時の初乗り運賃がいらなくなります。地方で適切な鉄道サービスが使えないところでは有効な手段です。朝夕の通学ラッシュのみ鉄道を走らせ、昼間はバスにするという方法もあるでしょう。バスなら病院など利用者の多いところに寄ることも簡単です。
(追記)
2023年5月20日から、JR四国と徳島バスとの間で行っている共同経営区間を阿南-浅川間から阿南-阿波海南間に拡大しました。阿波海南最寄りのバス停、海部高校前でもJRの切符で徳島バスに乗ることができます。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2003%2003%2002.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220318/k10013539381000.html、「鉄道ジャーナル」2023年7月号 鉄道ジャーナル社)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 早春の平日にJR東日本1日乗り放題1万円(2023.12.06)
「JR四国」カテゴリの記事
- JR四国、特急の指定席拡大の方針(2023.10.22)
- JR四国にもワンマン特急?(2023.09.03)
- 四国県庁所在地間の鉄道シェア、最高でも18%(2023.07.31)
- JR四国、夏の3日間乗り放題13000円(2023.07.09)
- 牟岐線の新駅は中止(2023.06.17)
「バス」カテゴリの記事
- 「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」、京阪交野市-なんば-USJ間、廃止(2023.12.11)
- 宇都宮のLRTと茨城の私鉄に乗る(2)(2023.11.28)
- 宇都宮のLRTと茨城の私鉄に乗る(0)(2023.11.26)
- アルピコ交通長野-松本線、2023年度末で廃止(2023.12.03)
- 阪急、阪神もクレジットカードのタッチ決済(2023.11.26)
Comments
面白い試みですね。
他の地域でも応用可能かと思います。
欲を言うならば地元住民、自治体も積極的に入って未来の公共交通はどうあるべきか真剣に考えてもよいと思います。
これからの地方には今ある公共交通をいかに育て、活用していくのかが問われてくると思います。形は変えても良いので地元や観光客に好まれる公共交通を創り出してほしいです。
Posted by: リリィ | 2022.03.21 05:27 PM
リリィさん、こんばんは。
* 欲を言うならば地元住民、自治体も積極的に入って
大都市圏のように黒字になるのならともかく、地方で使いやすい交通機関にするためには、地元自治体等の積極的な姿勢が欠かせません。
鉄道とバスが共通で利用できるという面白い試みだけに、注目しています。
Posted by: たべちゃん | 2022.03.21 09:44 PM