貨物列車の重さは旅客列車の88倍
貨物列車は旅客列車に比べて重たく、線路に負担がかかると言われています。それでは、どれぐらい重たいのでしょうか? 北海道新聞が試算を行いました。
試算は列車の重さと運行本数から計算しています。北海道新幹線の開業によりJR北海道から分離された後も貨物列車が走る函館線五稜郭-長万部間で試算したところ、貨物列車による線路への重量の負担が旅客列車の約88倍に上ることが明らかになりました。
この数字が出たのは七飯-大沼間の藤城経由です。この区間は下りの貨物列車とごく一部の旅客列車が走ります。北海道新幹線前は全ての特急列車が走りましたが、北海道新幹線開業後は新函館北斗を通る必要があるため下りも仁山経由を走ることになりました。藤城経由で走る旅客列車はたったの3本(3月12日ダイヤ改正以降の数字)。この程度なら、北海道新幹線が開業して「北斗」が廃止になったら、わざわざ維持させる必要はありません。どちらか一本のみになることも考えられます。
さらに言えば、あまりのローカル需要の少なさから、函館-新函館北斗間を除いて貨物専用鉄道になるという話もあります。こうなったら、貨物輸送のことだけを考えてルートを選ぶことができますので、勾配の緩い藤城経由と渡島砂原経由を残し、仁山経由(新函館北斗以北)と駒ケ岳経由を廃止にするというアイデアも出てきます。
(参考:北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/649128)
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